
震災で大切な人を亡くした子ども。
家や大切な場所を失った子ども。その傷が瘉えぬまま、街の復興が進んでいます。教育現場では今もなお、震災の影響で精神的に不安定になり、集団生活が困難な子どももいます。貧困により進学を諦めたり、地域のコミュニティ崩壊により「居場所」がない子ども、取り残された心の傷に寄り添う、子どもたちとその家族への継続した支援が必要です。

本当の意味での街の復興までは
長い道のり。
住宅や商店が優先的に再建されていく中、子どもたちの「居場所」は後回しになっています。復興のための大型トラックが行き交う道を通学することは危険で、現在も、バスでの通学が余儀なくされています。さらに、公園などの遊び場も無くなり、子どもたちは居場所を探しています。
まだまだ山積する被災地の問題
子どもたちが長期にわたって
乗り越えていく大きな試練
- 貧困による学習機会、進学機会の損失
- 被災地で育った子どもたちの心の内にあるストレスケア
- 地域コミュニテイ崩壊による、居場所不足
- 震災を経て生活を再建する中での子育て問題
- 家族を失った子どもたちの精神的ケア
- 発達障がいなどの困難を抱える子どもたちの心のケア
- 原発事故に由来する災害の持続
- 家や仕事を失うことによる貧困の連鎖
- 家庭環境の変化や生活再建への不安
震災後の多忙な家庭で育った沿岸部の乳児(現在小学1~3年生)は、内陸部と比べ言語の発達などの影響がみられます。(岩手県調査より)