ストレスを抱える子どもたちの心のケアを
みなみそうまラーニングセンター(特定非営利活動法人トイボックス)

みなみそうまラーニングセンター
※このページの情報は、2012年度のものです。最新の情報はこちらをご覧ください。

震災後の課題

震災から2年が経っても、未だ状況は変わらない南相馬市。教育現場でも人員不足により、発達障がいを持つこども達は適切な支援を受けられる状況とは言いがたいのが現状です。そんな中、ラーニングセンターは行き場をなくし途方に暮れていた子ども達が、安心安全に過ごすことのできる場所として活用していただいております。「唯一安心できる場所。なくさないで欲しい」「ずっと通いたい」という子ども達・保護者の切なる思いがあります。

被災地での活動

具体的には…
●学習する習慣を身につける
●苦手なこともチャレンジしてできるようになる
●生きていくための力をつける
を目標に、学習支援・心理ケア・小集団での釈解スキルトレーニングを行ってきました。また、保護者や子どもたちに関わる方々の相談・訪問なども実施しています。

みなみそうまラーニングセンター2

子ども達の声に応えてお泊まり会を実施
(2012年3月)

子ども達の「みんなでお泊まり会がしたいとの声に応えて、お泊まり会を実施しました。待ちに待ったお泊まり会、夕食は焼き肉で子ども達はさらに大喜び。食後は花火に卓球大会。卓球大会は熱戦が繰り広げられました。集団でのルールをしっかり守って楽しく過ごすという経験をまた一つ身につけた子ども達。「またやりたい!」と大きな思い出になった一日でした。次に南相馬では今体験させることが難しい土いじりができる場所への遠出を計画中です。

みなみそうまラーニングセンター3

ラーニングセンター1周年記念(2012年4月)

ラーニングセンターオープンより一周年(2013年4月3日)を迎えるにあたり、お祝い会を開催しました。開設当初から温かいご支援を頂いておりますポケモンウィズユー様より沢山のグッズを頂き、記念に抽選会を行いました。子ども達は「何があるんだろう?」とウキウキワクワク。プレゼントを受け取ると、みんなで見せ合い、喜びを分かち合っていました。

みなみそうまラーニングセンター4

これまでの成果(2012年度)

24年度も引き続き、児童クラブ(学童保育)訪問、指導員研修等を行い、地域の子ども達のケア等を実施。また学校からの要請を受け学校への訪問・コンサルテーションも実施しました。ラーニングセンターでは、週4回、一日平均10人から20人の子ども達が通い、学習や社会的スキルを学ぶことで、苦手なことにもチャレンジする力がつき、また、友達同士の関わりもスムーズになってきました。
●平成24年度実績…児童クラブの巡回支援 延べ人数 1341人/児童クラブ指導員全体研修会 4回実施/センター利用 延べ人数 1613人

今後のビジョン「子ども達のための更なる環境づくりを」

現在は人員の関係で奨学生が主な対象となっていますが保護者会等で「中学生になっても通わせて欲しい」、また南相馬市も方範囲にわたるので「市内にこのような場所をもう一つ作ってほしい」など多くの要望を頂いています。皆様のニーズにお応えできるよう、精一杯尽力し、通所している、また通所を希望している子ども達のために良い環境づくりを続けていきたいと思います。

子どもの成長がよく見える

「息子は今まで自分の思いや考えを言葉にして伝えることが苦手でしたが、ラーニングセンターに通うようになって『何か話そう』という姿が出てきたように思います。まだまだ言葉は足りていないのですが、気持ちが伝わってくるようになりました。」
(小5/男子保護者)
「わからないことが積み重なってしまって娘も私も困り果てていましたが、生活習慣が身に付いて、学習にも取り組むようになってきました。」
(小6/女子保護者)

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