活動レポートの記事

ハタチ基金2018年度活動報告書ができました!
2019年10月10日

2018年度のハタチ基金活動報告書が完成いたしました!

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2018年度にご支援いただいた皆さまには、先日発送させていただいております。

今回より、制作や発送のコストを抑えて
皆様のご寄付をより有効に使うことができるように、
仕様を変更し、ページ数を削減いたしました。

子どもたちや各支援団体の最新の様子は、これまで同様
本WebサイトやSNS、メールマガジンなどでもご報告してまいりますので、
ご理解くださいますようお願いいたします。

東日本大震災から8年半が経過し、
被災地の情報を目にすることは少なくなりましたが、
被災地の子どもたちを取り巻く現状や
これまでの皆様のご支援のおかげで生まれている
子どもたちの成長をご覧いただけますと幸いです。

▼下記URLからPDF版のデータをご覧いただけます。

・ハタチ基金 2018年度活動報告書(PDF版)
https://www.hatachikikin.com/file/hatachi2018.pdf

※データが重い場合はデスクトップ等にダウンロードいただき、
ご覧くださいませ。

・過去の活動報告書はこちら
http://www.hatachikikin.com/annual_report

ハタチ基金は被災地の課題の変化に柔軟に対応しながら、
子どもたちに学び・自立の機会を継続的に提供していきます。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

仙台初!「ほいくえん子ども食堂」がオープン。ひろがる地域コミュニティの核「子ども食堂」が保育園と相性の良い理由
2019年9月27日

ハタチ基金の助成対象である認定NPO法人フローレンスのおうち保育園仙台から、支援者の皆さまへのメッセージが届きましたのでご紹介します。

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■親子にあたたかいごはんを。地域に新しいコミュニティの場を

8/25(日)に仙台市青葉区内の「おうち保育園かしわぎ」にて、仙台エリア初となる「ほいくえん子ども食堂」がオープンしました。

保育園内での子ども食堂のオープンは仙台エリアでは初めての取り組みです。保育園との連携により親子に自然なかたちで伴走できるサポートシステムとして、また親子と地域住民をつなぐ多様な交流機会の場作りとして、機能していくことを目指します。

当日は満員御礼となる約30名のご家族、地域の皆さんが「ほいくえん子ども食堂」を訪れ、あたたかいごはんを囲んで団らんの時間を過ごしました。

当日は唐揚げ(タルタルソースとおろしソース)、ナスとピーマンの煮浸し、味噌汁、デザートのスイカというメニューで、お子さんには無料で、保護者には300円にて提供されました。

日頃「おうち保育園」で給食づくりを担当する調理スタッフと、保育スタッフが協力して腕を振るいました。

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町内会や子育て支援団体が主催する「子ども食堂」は全国に多くありますが、こどもが安全に遊べるスペースがあり、子育ての専門家である保育士がいて、つくりたての食事が提供できる給食室を備えた『保育園』と、子ども食堂とは非常に相性がよいのでは、と考えました。

当日出会った子ども達同士でお絵かきや風船遊びをしたり、みんなで紙芝居に熱中したり、保護者やご近所同士が日頃の子育てについての雑談を交わすなど、老若男女、世代を超えた交流を楽しんでいらっしゃいました。

参加者の方々からは「ごはんがとても美味しかった」「リラックスできてすごく楽しかった、また来たい」といった声をいただき、保育士、調理スタッフら運営スタッフ一同にも沢山の笑顔が溢れました。

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■「子どもの貧困」と「孤食」の問題

今回の「ほいくえん子ども食堂」オープンの背景には、いくつかの社会課題がありました。

「子どもの貧困」と「孤食」という言葉をみなさんご存知でしょうか。

現在の日本では「7人に1人」の子どもが貧困状態にあると言われています(※)。これは先進国の中でも最低水準の数値であり、毎日三食ちゃんとした食事を摂ることが困難な子どもが多く存在することを示しています。(※厚生労働省「国民生活基礎調査」より)

また一方では、共働きで両親とも忙しく働く家庭が増え、子ども達も塾や習いごとで毎日が忙しく、皆で食卓を囲む団らんの時間が少なくなってきています。そのために、家族が別々にご飯を食べる「孤食」の問題が生じたり、子ども達のために栄養バランスの良い食事を作ったりしたいけれど、仕事に追われてついつい外食やコンビニ等で食事を済ませるといった機会も多くなってきています。

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このように社会のあり方が変化し、家族みんなで手作りの食卓を囲む団らんの時間が減少していることが、子ども達の発達や成長、親子の関係に少なからず影響をもたらす可能性があります。

さまざまな背景をもつ子どもたちが家族以外の近隣エリアの大人や同年齢・異年齢の子どもたちと繋がることで、地域社会みんなで子どもを育むことができます。

子育てと保護者支援の専門家である保育士が常駐する「保育園」が地域に開かれることで、保護者も子どもも、悩みや困ったことがあった時に誰かに相談できる場、また、ちょっと疲れた時にほっとできる場となることができます。

「ほいくえん子ども食堂」は保育園ならではの特性を活かし、地域ソーシャルワークの窓口として機能していくことをイメージしています。

■「ほいくえん子ども食堂」であたたかいごはんと憩いの場を

こうした現状に対して、近年「子ども食堂」の取り組みが全国的に活発になってきています。

子ども食堂とは子どもとその保護者、あるいは地域の人々に対して無料または低料金で栄養価の高い食事とコミュニティの場を提供するために行われている社会活動です。

現在では全国で3,700ヶ所にものぼり、運営主体は地域住民や企業などさまざま。

注目され始めたのは2012年ごろ、近年は自治体をあげて取り組む事例も多く、子どもや保護者、さらには地域住民もアクセスできる地域共生社会のインフラになろうとしています。

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仙台市でも例外ではなく、子ども食堂への注目度が高まる中で、今回フローレンスでは仙台市内で運営する3つの保育園「おうち保育園かしわぎ」「おうち保育園こうとう台」「おうち保育園木町どおり」を拠点に、「ほいくえん子ども食堂」をスタートしました。

日々の慌ただしさから、つい後回しになってしまいがちな「食事」と「団らん」を地域のみんなで共にし、たくさんの地域住民が子どもたちを見守り、子育てをサポートしあう場所を作りたい。そんな想いを胸に、フローレンスは「ほいくえん子ども食堂」の運営に取り組んでいきます。

みんながお腹いっぱいになって、笑顔で明日を迎えられる「ほいくえん子ども食堂」、ぜひお気軽にお越しください。皆様の来店をスタッフ一同お待ちしております。

今後のスケジュール・参加お申し込みはこちらをご覧の上、お気軽にご連絡ください。

■「保育園」を親子のセーフティネットにしたい

東京都内と仙台市に18の保育園を運営するフローレンスでは、今回の「ほいくえん子ども食堂」に先駆けた取り組みとして、2018年より「保育ソーシャルワーク」を始めています。

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保育園や幼稚園、小学校、学童クラブ、そうした場所は、毎日保護者やお子さんにフェイス・トゥ・フェイスで接することができる場所です。保護者が抱える子育ての悩みや困難、また子どもの様子からリスクに早い段階で気づき、もっとも早く支援が必要な家庭にアクセスできる窓口となることができます。

フローレンスの「保育ソーシャルワーク」は、保育園にそうした支援のための専門スタッフ(保育ソーシャルワーカー)を配置し、巡回などを通して園との連携と情報の共有を行っています。

今回はじまった「ほいくえん子ども食堂」は、孤独な子育てを解消し、こどもの孤食を減らして地域社会みんなで子どもたちを見守れるゆるやかなシステムとして機能していきます。保育ソーシャルワークともあわせて、地域コミュニティの核として「保育園」ができることを模索していきたいと思います。


認定NPO法人フローレンスWEBページより転載

 

■ハタチ基金ご支援の方法について

▼呼びかけ人(毎月の継続寄付会員)として毎月支援する
https://www.hatachikikin.com/shien/personal

▼都合に合わせて都度支援する
https://www.hatachikikin.com/shien/tudo/donate

 

チャンス・フォー・チルドレン法人設立8年を迎えて
2019年8月23日

ハタチ基金の助成対象であるチャンス・フォー・チルドレン(以下CFC)の代表理事 今井悠介さんから、支援者の皆さまへのメッセージが届きましたのでご紹介します。

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2019年6月20日をもって、CFCは法人設立8年を迎えました。

多くの皆さまの温かいご支援により、これまで延べ2,500名以上の子どもたちにスタディクーポンを届けることができました。皆さまには、心から感謝を申し上げます。

少し長いですが、法人設立から8年たった今、僕が感じていることについて、お伝えしたいと思います。

■社会に巣立った東北のクーポン利用者1期生

今年3月、CFCの学生ボランティアの卒業式に参加してきました。真剣に子どもたちと向き合ってきた大学生一人ひとりからのスピーチが、本当に胸に響きました。

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実は、そのなかの1人に、僕らが8年前、東北被災地で初めてスタディクーポンを提供したときに中学3年生だった子がいました。

その子は、中学3年から高校3年までの4年間、クーポンを使って学習に打ち込み、宮城県内の大学に進学しました。そして、大学4年間、今度はCFCのボランティアとして、クーポンを利用する子どもたちの面談を担当してくれました。

僕が初めて彼女に出会ったときに、「管理栄養士になりたい」と語る姿が印象的だったのですが、4月からは地元の石巻に戻り、管理栄養士として働いているそうです。

8年間、色んな葛藤があったと思います。そんな中、CFCと関わり続けてくれた彼女に感謝の気持ちを持つとともに、彼女が社会に羽ばたいていく姿を見ていて、涙が止まりませんでした。

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立派に巣立っていったのは、本人の頑張り、周りの人たちの支え、学校や官民ふくめた諸制度があったからであり、CFCの存在は、その中のほんの一部分にすぎません。それでも、その人生に少しでも関われたのであれば、僕はそれだけでも幸せに思います。

■教育の意味は、長い時間が経たないとわからない

僕は18歳のころから、子ども・若者への教育の活動に様々な形で関わってきました。キャンプや学習支援の現場で子どもたちと接する立場や、最近では事業立案や経営などの立場で関わることが多いです。

でも、活動に関わる思いは、ずっと一環してます。

「教育とは、いつ爆発するかわからない時限爆弾を仕掛けることだ」

これは10年前、僕が大学卒業をするときに、現CFC社外理事の能島さんから贈られた言葉です。

教育を通じた人との出会いや経験が、その人の「学び」となって、価値があるものだったと思える日は、いつ来るかわからないし、その大きさも不確実です。その不確実性が「いつ爆発するかわからない時限爆弾を仕掛ける」という意味なんだと僕は解釈しました(時限爆弾というと語弊があるかもしれませんが)。

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子どもとキャンプで過ごす数日間、学習支援で関わる数時間…自分が関われることはほんの僅かで、このわずかな時間にどんな意味があるんだろうと思うことばかりでした。能島さんからの言葉は、そんな自分を救ってくれる言葉でもありました。

僕は、CFCで活動を始めてからも、この言葉はずっと大切にしています。自分の仕事の意味は、長い時間が経たないとわからない。そもそも子どもたちに、短期的なリアクションを求めるものではない。

それでもきっと、いつかは子どもたちがCFCを通じて得た経験や出会いが、人生にとって意味のあるものとなる日がくると心から信じて、取り組んでいます。

■家庭の経済状況に関係なく、子どもたちが学ぶチャンスを得られる社会をつくるために

3月の学生ボランティア卒業式での彼女の姿は、僕がCFCを始めてから8年間信じ続けたことは間違いじゃなかったと、少しだけ実感できた瞬間でもありました。

学生ボランティア卒業式での集合写真

学生ボランティア卒業式での集合写真

不安や怖れと向き合い続けた8年間、長く継続しなければその意味が分からないこのCFCの取り組みを、継続的に応援してくださっている寄付者の皆さまの存在には、本当に励まされています。本当にありがとうございます。

私たちの活動の目標は、家庭の経済状況に関係なく、子どもたちが学ぶチャンスを得られる社会をつくることです。

資金不足により800名以上の子どもたちが支援から落選してしまっていることなど、まだまだ活動の課題はありますが、この目標に向かって、これからもスタッフ一同、一歩ずつ着実に歩んでいきます。

支援者の皆さまには、これからも僕たちと一緒に、子どもたちを温かく見守っていただけますよう、お願いいたします。


チャンス・フォー・チルドレンWEBページより転載

 

■ハタチ基金ご支援の方法について

▼呼びかけ人(毎月の継続寄付会員)として毎月支援する
https://www.hatachikikin.com/shien/personal

▼都合に合わせて都度支援する
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震災直後に生まれた女川の子どもたちの元気いっぱい成長記録
2019年7月19日

ハタチ基金の助成対象であるコラボ・スクールから、支援者の皆さまへのメッセージが届きましたのでご紹介します。


宮城県女川町にてNPOカタリバが運営する、被災地の放課後学校コラボ・スクール女川向学館。今回は、震災直後に生まれ女川で育ち、春から小学2年生になった子どもたちの成長の姿をレポートいたします。

昨年4月、緊張した面持ちで女川向学館へ登校する当時小学1年生の子どもたち。
校庭には、いまは撤去された仮設校舎が立ち並んでいました。
初めての先生、初めての授業に不安の表情を浮かべながら、小学校からの通学バスを降り、女川向学館の昇降口までの道を歩きます。

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女川向学館では、小学1年生~小学3年生までが同じ教室内で授業を受けます。
大きな声で四字熟語を読んだり、ブロック遊びをしたり。書写や計算パズルなど一つの授業のなかでも次から次へと教材を変えながら授業が展開していきます。

学年ごとにグループで座り、スタッフのサポートのもと1年生も初めての授業にチャレンジ!
授業のスピードと元気いっぱいな教室の雰囲気に圧倒されながらも、小学2・3年生の先輩の姿をお手本に見よう見まねにやってみます。

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はじめは慣れることに精一杯の様子だった子どもたちも、夏にはすっかり授業に溶け込み、毎回の授業でできることが増えていきました。積極的に手を挙げて、発言する子どもたちが何人も!勉強にも遊びにも、全力投球!女川向学館でも元気いっぱいです!

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とはいえ、まだまだ甘えたい1年生。スタッフにくっつき甘えようとする姿も見られます。時には友達と喧嘩をしたり、遊びに夢中になってしまいなかなか勉強に身が入らないことも。

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秋になると、自然が大好きな子どもたちは、バスを降りてから女川向学館までのわずかな道のりにある草花をスタッフにプレゼントしてくれました。「あ!虫がいた!」と男の子をかき分けて、虫の姿に駆け寄る女の子も。

子どもたちは口々に、「先生、あのね、今日学校でね…」とたくさんのお話をスタッフに向けてしてくれるようにもなりました。難しい算数の問題にも、自分の小さな指を使って、たまにはスタッフの指を借りて、一生懸命数えながら取り組んでいます。

子どもたちにとって、女川向学館はたくさんの発見と学びのある安心できる場となっているようです。

さあ、そろそろ進級のシーズン!
「次はみんなが先輩になる番だね!準備はできているかな?」とスタッフが子どもたちに声をかけると、ドキドキした緊張とこれまでやってきたという自信、また新しい1年生への期待が入れ混ざった表情を見せてくれました。
みんなはどんなお兄さんお姉さんになるのかな?

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今年4月。小学2年生に進級した子どもたちは、女川向学館に新しく通学する5名の小学1年生を迎え入れました。1年前に先輩に見せてもらったお手本の姿を、次は自分たちが後輩へ見せる番です!

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スタッフのサポートがなくとも、自分で教材を準備し、宿題をスタッフへと見せにくる新2年生の子どもたち。昨年までは”宿題”とはいったい何なのか、理解することも難しかった子どもたちが、いまでは家で宿題をすべて終え、「全部やれたよ!」とスタッフのもとに自分で見せにきてくれるようになりました。
学習に取り組む姿勢も立派! 誰に言われなくても自分で姿勢を正し、勉強に取り組みます。

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昨年度から担当しているスタッフは、「子どもたちにやり抜く力がついたと感じている。宿題はもちろん、一つ一つの学習にも諦めず、最後まで取り組もうという姿勢が身についてきている。」と話します。学年が上がるにつれて難しくなる漢字や計算の勉強も、自分の力で解ききるまで一生懸命考える姿は、新1年生にとっても憧れの存在となっています。

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新しく5名の1年生を迎えさらにパワーアップした教室には、子どもたち・スタッフともに常に明るい声と笑顔が絶えません。

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女川向学館での授業やスタッフとのコミュニケーションを楽しみに通っている子どもたち。今後、どんな成長を見せてくれるのでしょうか。
元気いっぱい楽しく学びながら、これからもみんなで力を合わせて、がんばっぺし!

コラボ・スクールwebページより転載

学習や集団生活が困難な子ども達に、放課後の心のケアと学習支援を
2019年7月2日

ハタチ基金の助成対象であるみなみそうまラーニングセンターから、支援者の皆さまへのメッセージが届きましたのでご紹介します。


発達障害や不登校など様々な課題を抱える子どもたちの居場所としてみなみそうまラーニングセンターを運営しています。センターでは、子どもたちひとりひとりに合わせた学習、生活支援を行なってきました。

不登校で人と関わることがほとんどなかった子供たちは、センターのスタッフや友達と関わりを持つうちに「センターではスタッフや友達と遊べて楽しい。」とセンターに通うことが楽しみになり、徐々に人との関わり方が身に付いてきています。

保護者の方々からは「コミュニケーションが苦手なので学校では友達とトラブルになることが多ったが、センターではスタッフが子ども達に丁寧に対応してくれるので楽しく通えています。」といったお声をいただいております。

発達障がいなどの課題を抱える子どもだけでなく、震災の影響で発達障がいと似た症状になり学習や集団生活が困難な子どもたちもいます。そういった子どもたちに、放課後も心のケアと学習支援を目的に市内の放課後児童クラブの巡回訪問を行なってきました。

また待機児童を減らし働きながらでも子育てができる環境づくりを目指して、2017年4月から原町にこにこ保育園を開園しました。


さらに2019年4月、錦町児童クラブをみなみそうまラーニングセンター内に開設し、待機児童解消と、障がいの有無に関わらず子どもひとりひとりを大切にしながら丁寧な支援が可能な複合型児童支援施設を立ち上げました。

開設して間もないですが、地域の方々からは「こういった場所が地域には少なく助かります。」といったお声をいただいております。

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錦町児童クラブでは、挨拶、掃除と言った生活習慣を身につけること、学習支援、ワクワクできるレクリエーションなどを通して、生きる力を身につけられるよう、楽しく豊かな時間を提供しています。

子ども達はすぐ仲良くなり、人工芝のスペースで鬼ごっこ、バドミントン、バランスボールなどをして元気に遊んでいます。特に鬼ごっこは人気で、「鬼ごっこする人?」と誰かが声をかけると、他の遊びをしていた子どもたちも鬼ごっこに参加する光景をよく目にします。

子ども達から見ると登館、降館時の挨拶、掃除、友達との接し方、宿題の取り組み方など児童クラブでの生活に必要なことが多い中、ひとりひとりがしっかり身につけようとしてくれていると強く感じています。

保護者の方々からは、「子どもを放課後、一人で家に留守番させるのは心配なのでとても助かっています。」、「児童クラブで宿題が終わっているので、家庭では親子で楽しく過ごせる時間が増えて嬉しい。」といったお声をいただいております。

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徐々にですが、公設民営のかたちで安定した運営ができるように取り組んで行こうと考えています。

しかし、地域の慢性的な人材不足のため大阪や全国からの支援人材に頼らざる得ない状態が続いています。引き続き支援者の皆様の協力を仰ぎつつ、並行して地域の人材の掘り起こしと人材の育成の仕方を調査研究していこいうと思います。

 

今後とも皆さまからのご支援があれば幸いです。

引き続きよろしくお願いいたします。

「保育ソーシャルワーカー」が支える親子と保育園のつながり
2019年5月31日

春を感じて

ハタチ基金の助成対象である認定NPO法人フローレンスから、支援者の皆さまへのメッセージが届きましたのでご紹介します。

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こんにちは。

NPO法人フローレンスです。

私たちは、仙台市内で「おうち保育園」という小規模保育園を3園運営しております。

みなさまからいただいた寄付金は、この保育園での活動資金として活用しています。

それでは、最近の「おうち保育園」の活動についてご紹介させていただきます。

NPO法人フローレンスが運営する「おうち保育園」は、0歳~2歳の乳幼児を対象とした12名~19名定員の小規模保育園です。

保護者や地域を巻き込んだ活動も多く、最近行った活動 ”いちご狩り” では、子どもはもちろん、保護者も大興奮でお腹いっぱいの体験をされていました。

いちご狩り遠足

また、おうち保育園では、子ども一人ひとりの個性や成長に合わせた日常の保育活動を試行錯誤しながら展開しております。

“最近、ごっこ遊びやおままごと遊びが増えてきたよね。”

“キッチンセットがあったら子どもたちも喜びそうだけど高いよね。”

という声から、先生たちの間で、『そうだ!!キッチンセット作っちゃおうか!』と話しが運び、卒園児の卒業制作として、キッチンセットを制作しました。

キッチンセット遊び中

子どもはもちろん、保護者のみなさんも楽しんで参加し、笑顔や笑い声が絶えない、素敵時間となりました。

出来上がったキッチンセットはこちらです。

キッチンセット完成品

子どもたちは、自分で作成した椅子を好み、愛着を持って毎日使用しています。
また、我々の園に申し込みをしてきて下さる方の中には、様々な理由から申込みをしても認可園に入れない、または(行政への入園申請にハードルを感じるなどから)申込みに行けない/申し込みが出来ない家庭も少なくありません。

ハタチ基金の寄付を利用し、現在、「おうち保育園」では保育ソーシャルワーカーを設置したり、罹災証明のある家庭やその他の理由で保育料の支払いが困難な家庭への保育料免除を行ったりしています。

昨年は、保育ソーシャルワーカーがいることで、保育園入園で困っている家庭の問い合わせがあった際、どういった受け入れやフォローが良いかを丁寧に話し合える環境が整いました。

その結果、複数の困難家庭の受け入れを行うことができました。

この実績により、これまで受け入れたご家庭に関わる福祉施設関係者の紹介などもあり、そういったご家庭の入園申し込みが次々に増えている現状があります。

みなさまからの寄付のおかげで、こういった地道ではあるけれども必要な活動が継続できています。

子育てや育児の課題、困りごとは、その家庭ごとに性質や内容、起因が異なります。

だからこそ、保育ソーシャルワーカーの存在は本当に大きいのだとということを、この1年実施してきて切に感じています。

これからも、「おうち保育園」に関わる子どもたちとその保護者の一助になれるよう邁進して参りますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

屋内保育

 

【募集】2019年度ハタチ基金助成金
2019年4月8日

東日本大震災から8年以上が経過した現在も、震災に起因する課題を抱えながら生活をしている子どもたちが数多くいます。その中には支援の手が届かずにいる子どもも少なくありません。そのため、様々な専門性を持つ子ども支援団体が支援対象範囲を拡げ、継続的に活動を続けられるような体制作りが重要です。
よって公益社団法人ハタチ基金は「ハタチ基金助成金」を通じて、被災地にて子ども支援を行う団体の事業を支える助成金を交付し、被災地の子どもの育成を通じて復興に貢献いたします。詳細は下記の募集要項をご確認ください。

●募集について
2019年度ハタチ基金助成金募集要項

●申請書類様式
2019年度ハタチ基金助成金申請書
ハタチ基金経理処理体制確認書

●申請受付期間
2019年4月8日(月)〜4月22日(月)23:59 ※必着

●提出先(メールにてお送りください)
公益社団法人ハタチ基金 事務局 宛
メールアドレス:grant@hatachikikin.com

※本件に関する問合せ先
公益社団法人ハタチ基金 事務局 宛
電話:03-3330-0005  FAX:020-4665-3239
メールアドレス:grant@hatachikikin.com
*受付時間:平日9時〜18時

東日本大震災から8年を迎える大槌町の移り変わりと、学びの場の変化
2019年3月27日

ハタチ基金の助成対象である、認定NPO法人カタリバの「コラボ・スクール」活動報告をお届けします。


 

岩手県大槌町にて認定NPO法人カタリバが運営する、子どもたちの放課後の学びの場と居場所「コラボ・スクール 大槌臨学舎」。

3月に入り、岩手県大槌町でも暖かな日が差すようになりました。

 

■東日本大震災からの復興の様子

まもなく東日本大震災が発生してから8年。

町内は復興工事が進み、様々な場所が変わってきました。

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↑2018年6月にオープンした文化交流センター「おしゃっち」。

 

下の2枚の写真は、大槌町の中心にある「城山」から撮影したものです。

防潮堤や、中央の大きな建物「おしゃっち」など、道路や建物が整備された様子がよくわかります。

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2011年の大槌町。

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2018年3月の大槌町。

大槌町内では、自宅再建や、災害公営住宅への転居が進んでいる一方で、およそ400人弱の町民が、未だ仮設住宅に住んでいます(2019年2月現在、岩手県復興局生活再建課より)。

点在する仮設住宅団地の集約が行われることにより、仮設住宅からまた別の仮設住宅へ、引越しを余儀なくされる方もいます。

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こちらは、町内でも大きな盛土工事が行なわれている安渡地区。

現在、綺麗にならされた土地には、ようやく住宅が建設され始めました。

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2018年3月撮影。

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2019年3月撮影。

 

ここに立つ「木碑」は、2012年当時の男子高校生が地域の方々と共に建てたもの。

『大きな地震が来たら戻らず高台へ』という教訓は、地域の方々とともに話し合って決めました。

「朽ちる木碑を4年に1度の建て替えを行うことで、教訓を引き継ぎたい」という想いから、ここに建てられました。2017年に1回目の建て替えが行われ、次回の建て替えのために募金箱が設置されています。

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現在、大学生になった彼は、同じように自分の興味関心ごとについてプロジェクトを起こしている高校生の発表の場『全国高校生MY PROJECT AWARD2018岩手県大会』にて、審査員を務めました。

マイプロジェクトアワード岩手大会についての詳細は、こちら

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■大槌臨学舎の8年間の移り変わり

そんな町の変化とともに運営を続けてきた臨学舎。

臨学舎が開校したのは、2011年の12月。

当時は町内の集会所やお寺をお借りしてスタートしました。

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その後、プレハブの校舎を経て、2013年に現在の大槌臨学舎が完成しました。

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現在の大槌臨学舎の校舎。

 

 

震災から月日が経つと同時に、変化し続けてきた臨学舎。

子どもたちにとっても、臨学舎での過ごし方は勉強だけでなく、スタッフと話したり、マイプロジェクトをやったりと、多様な活動をするようになりました。

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スタッフだけでなく、ボランティアやゲスト講師としてたくさんの人がやってきます。

 

しかし、移りゆく中でも変わらず大切にしてきたことは、「子どもたちが安心・安全に学ぶことができる場であること」。

震災当時からめまぐるしく変化する町の中で過ごす子どもたちにとって、落ち着いて勉強ができ、放課後の居場所としての役割を変わらず担ってきました。

スタッフたち自身で検定や自習時に活用できる教材を揃え、子どもたちが自ら学習できる環境を整えています。

また、学習の進め方を身につけられるよう、手順を示す掲示物を作成するなど、主体的に学べるための工夫を凝らしています。

 

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検定教材を揃えているコーナー。

 

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学習のフローを示した掲示物。

 

こちらはスタッフがこれまでに見たワクワクする世界、心に残っている景色を子どもたちに紹介しているコーナー。

子どもたちのやりたいこと、好きなことを見つけるきっかけになるようにと、掲示を始めました。個性的な写真やスタッフの学生の頃の写真に、子どもたちは興味津々です。

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■激しい環境変化の中で、安心して学べる場所を

震災から8年目を迎える大槌町の子どもたち。

仮設住宅から本設の住宅への引っ越しや、学校も仮設校舎から新しい校舎への移動など、環境変化の激しい中で子どもたちは過ごしています。

そんな中で、自分のペースで学ぶことができ、全国各地から集まるスタッフと交流しながら、新たな世界を知ることができる。

大槌臨学舎は、設立してから変わらず大切にしている「子どもたちが安心・安全に学ぶことができる場」を、これからも子どもたちに届け続けていきます。

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【支援団体レポート】保育園での寄付の活用の仕方とは?(認定NPO法人フローレンス 小規模保育事業)
2019年2月26日

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ハタチ基金の助成対象である認定NPO法人フローレンス。

小規模保育園という事業で、ハタチ基金の寄付はどのように活用されているのでしょうか?

フローレンスからの活動レポートをご紹介します。

 


こんにちは。
わたしたちNPO法人フローレンスは、仙台市内で「おうち保育園」という小規模保育園を3園運営しております。
みなさまからいただいた寄付金は、この保育園での活動資金として活用しています。

「おうち保育園」は、0歳~2歳の乳幼児を対象とした12名~19名定員の小規模保育園です。

保護者や地域を巻き込んだ活動も多く、最近行った活動 ”もちつき会” では、
子どもはもちろん、保護者も大興奮でもちつきを楽しんでいました
保護者からはこんなコメントもいただいています。

“私も主人も初めての「おもちつき」だったので、子どもよりもはしゃいでしまいました。
娘も帰宅後、ぺったんぺったんとおもちをつく真似をしていました。親子で楽しい経験ができました。 ”

”普段は市販の餅を買って食べていたので、つきたてのお餅があんなにも美味しいなんてびっくりしました。
こども達も杵と臼を見る機会はなかなかないと思うので、とても良い経験になったと思います。 ”

おうち保育園では、子ども一人ひとりの個性や成長に合わせた日常の保育活動や季節を感じ五感を刺激するような遊びを行っており、
毎日子どもの笑顔や笑い声が絶えず、お迎えの時間になっても園に残って遊んでいく子どもたちが沢山いる、そんな保育園です。

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しかし、現在保育園に通っている子どもたちもその家族も、今は元気に笑顔で登園していますしお仕事もされていますが、
我々の園に申し込みをしてきて下さる方の中には、様々な理由から申込みをしても認可園に入れない、または申込みに行けない家庭も少なくありません。

ハタチ基金の寄付を利用し、現在、「おうち保育園」では専門の相談員(保育ソーシャルワーカー)を設置したり、
罹災証明のある家庭やその他の理由で保育料の支払いが困難な家庭への保育料免除を行ったりしています。

保育ソーシャルワーカーがいることで、保育園入園で困っている家庭の問い合わせがあった際、どういった受け入れやフォローが良いかを丁寧に話し合える環境が整いました。

その結果、

・保育園にご相談にいらっしゃったご家庭の大半が保育園入園が叶っています!!

・障害のあるお子さんは「おうち保育園」での保育園生活経験があることで、認可保育園に入る際にハードルがだいぶ下がったというお話しもいただいています!!

・沿岸部からこちらに引っ越しをされた方は、家族同居という理由で保育士数が低かったのですが、「おうち保育園」での保育料免除もあり入園が叶っています!!

ご家庭からは、毎回本当に沢山の温かい感謝やお礼の言葉をいただいています。

※対応事例がセンシティブなものが多く、ここで共有することができないことをお許しください。

みなさまからの寄付のおかげで、こういった地道ではあるけれども必要な活動が継続できています。

子育てや育児の課題、困りごとは、その家庭ごとに性質や内容、起因が異なります。
だからこそ、保育ソーシャルワーカーの存在は本当に大きいのだとということを、この1年実施してきて切に感じています。

これからも、「おうち保育園」に関わる子どもたちとその保護者の一助になれるよう邁進して参りますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

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助成先に新しく加わった「NPO法人キッズドア」の想い【支援団体レポート】
2018年12月27日

2018年度から、ハタチ基金の助成先に新しくNPO法人キッズドアの事業が加わりました。

宮城県の被災地域における、学習スペースと受験指導の運営です。

 

東北事業部長の對馬さんに、東日本大震災の被災地でキッズドアが事業を始めたきっかけ、これからの社会に対しての思いなどを伺いました。

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〇キッズドアさんが被災地で子どもの支援を始めたきっかけはどんなことでしたか?

 

キッズドアはもともと東京で子どもの学習支援などを行ってきました。震災後の2011年4月、東北の子どもたちのためになにかできることはないかと思い、スタッフが沿岸を回っていました。ちょうどその時に、被災した南三陸町戸倉小学校が、内陸の学校を間借りして新学期をスタートしたんです。

 

学校が再開したとはいえ、各地で避難所生活している子どもたちは、スクールバスなどで通っており、学校以外で友達とお話したり遊ぶ場もなく、震災後の緊張状態によるストレスを発散できずにいる状況でした。

 

そこで誰かが子どもに寄り添い、話をきく場が必要だと考え、戸倉小学校で子どもたちの学習と遊びを支援する放課後学校を始めたのが、キッズドアの最初の取り組みです。

戸倉小学校での支援実績を信頼していただき、近隣の中学校、高校の支援に取り組みが広がってきました。現在は、南三陸町志津川高校内に学習支援センターを設け、高校生や中学3年生の学習支援などを行っています。

 

同時に、震災直後から仙台に事務所を設置し、被災地沿岸から引越ししてきた中学校3年生のための受験指導「タダゼミ」を開始しました。寄付を原資に、無料で受験指導を提供する事業です。多くの東北大の学生さんたちが協力を申し出てくれ、今では、居場所機能をもつ自習学習スペース「Sリビング」、芋煮会・合宿研修などの体験活動、保護者からの相談への対応など、様々な活動を行っています。

 

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〇継続的に被災地の子どもの支援をすることで、変わってきたことはありますか?

 

ここSリビングには3年、4年と継続的に通ってきている子どもが多いです。学校でもなく、家族でもなく、第3の居場所が彼らにとって精神的な安定になっていると感じています。

 

一方、最近気になることは、発達障害、引きこもり、不登校の問題です。ご両親からの問い合わせや、そうした問題を抱えながらここに通う生徒さんも増えてきています。子どもの支援を行っている他の団体も同じような状況だと聞いています。

〇キッズドアさんが被災地での子ども支援を通して目指す社会の姿はどんなものでしょうか?

 

被災地をひとくくりに伝えるのは難しいですが、誰かのことを他人事ではなく、自分事として考えられるような社会です。お互いに手を取り合って若者を支援すれば地域が活性化されると思っています。様々な理由で環境に恵まれない子は、周囲のサポートが必要です。それができる社会の仕組みが必要だと考えています。

 

私たちは学習支援をしていますが、それはきっかけのひとつで、スタッフはその先を見据えて子どもたちに接しています。勉強だけでなく、普段出会わない人と会話すること、経験したことのない体験を幅広くしていくこと。そういったことを通して、子どもは成長していきますよね。10代の時だからこその感動、憧れ、経験にいっぱい出会って欲しいと願っています。

 

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■NPO法人キッズドアについてはこちら

http://kidsdoor-fukko.net/

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