活動レポートの記事

祭りがない夏 コロナ禍でもできる“特別な楽しみ方”を子どもたちと開催!【おうち保育園仙台】
2020年9月17日

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新型コロナウイルスの感染者がいまだに増加が続くため、まだまだ油断ができない状況が続いていますね。

宮城県仙台市もその影響を受け、5月開催予定だった、伝統の「仙台青葉まつり」が中止。8月には、華やかな飾りを見るため全国の人たちが訪れる「七夕まつり」も中止になりました。子どもたちとするお祭りの見学は、おうち保育園仙台の毎年恒例のイベントでもあったのでとても残念でした。

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こちらは昨年の写真です。大きな七夕飾りを見学しに、お散歩に出かけた子どもたち。

市が開催するお祭りはありませんが、おうち保育園仙台の先生たちは諦めません!
「七夕まつりを園内で楽しもう」と企画し、おうち保育園仙台の各園で、例年以上に力を入れて七夕の飾り付けを行い、園内でお祭りを開催しました。もちろん感染対策には徹底しました。

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このお祭りには、保育スタッフから子どもたちへの願いが込められています。
コロナ禍の大変な時であっても、その中でできる最大限の保育で、子どもたちに笑顔になってもらえたら。そして自分たちが暮らす町の魅力に触れてほしい。
制約がある中でも、子どもたちにできることはたくさんあると考えています。

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(写真)調理の先生が作ってくれた、ひんやり美味しいかき氷に子どもたちは大喜び。

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(写真)笹にさげた短冊には、子どもたちの可愛らしい願い事が書かれてあります。

今年も新型コロナから始まり、豪雨被害など悲しいニュースがたくさんありました。
東日本大震災で辛い避難生活を送っていた時も、そしてコロナ禍の生活の中でも思うのは、何気なく過ごしていたあたりまえの日常が、とてもかけがえのない大切なものであったということです。

一日でも早く新型コロナが収束し、災害にあわれた地域の皆さんの悲しみが少しでも癒え復興が進むよう、おうち保育園仙台のスタッフ一同願っております。
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9/29まで延長!寄付のお礼にシェイクがもらえる! シェイクシャック「Great Japanese Shake Sale」キャンペーン ~ハタチ基金を寄付先団体に選定いただきました~
2020年9月2日

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株式会社サザビーリーグが運営するニューヨーク発のハンバーガーレストラン「Shake Shack®」(以下、シェイクシャック)が行う「Great Japanese Shake Sale」(グレート ジャパニーズ シェイク セール)キャンペーン。200円寄付いただいた方へのお礼にクラシックシェイクSサイズ(490円/税別)と交換できるシェイクチケットをプレゼント。

こちらのキャンペーンのチャリティーパートナーとして「公益社団法人ハタチ基金」を選んでいただきました。集めた寄付金は、ハタチ基金を含む2団体に全額ご寄付いただきます。

キャンペーンは、2020年8月25日(火)~ 9月29日(火)の間、国内全12店舗にて実施されます。

 

「Great Japanese Shake Sale」(グレート ジャパニーズ シェイク セール)キャンペーンについて

このキャンペーンは、シェイクシャックが掲げるブランドミッション「Stand For Something Good™」(シェイクシャックに関わるあらゆる方々や企業、地域のために私たちができることを)に基づき、世界各国のシェイクシャックが年に一度、社会問題解決のために開催する独自のプログラムです。

店頭で200円の寄付をしていただいた方へ、シェイクシャックから感謝の気持ちを込めてクラシックシェイクSサイズと交換いただけるシェイクチケットをお渡しします。どなたでも気軽に参加ができて、社会にポジティブなサイクルを生み出すシェイクシャックならではの企画です。過去4年間、日本でも多くの方に参加いただいており、昨年は総額7,826,000円を集める結果となりました。

そして、5年目の開催を迎える今年は、東日本大震災の被災地で生活するこども達のために活動する、ハタチ基金を寄付先団体に選んでいただきました。これまでも、シェイクシャック様からは、2016年よりハタチ基金へ継続的なご支援をいただいております。心よりお礼申し上げます。

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開催概要

期間:8月25日(火)~9月29日(火)

※チケットが無くなり次第終了となります。チケット交換期間は8月25日(火)~10月31日(土)

店舗:国内全12店舗

内容:200円寄付いただいた方に、クラシックシェイクSサイズ /490円(税別)
と交換いただけるシェイクチケットをお渡しします。寄付はお一人様、何回でもご参加いただけます。

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■Shake Shackについて

シェイクシャックは、NYの高級レストラングループ「ユニオン・スクエア・ホスピタリティ・グループ」の創業者ダニー・マイヤーがモダンなバーガースタンドをコンセプトに誕生させた″ファインカジュアル“なグルメバーガーレストランです。ルーツとなっている高級レストランのホスピタリティとハイクオリティな食材へのこだわりを、手の届く価格でお楽しみいただけます。
また、「Stand For Something Good™ 」というブランドミッションのもと、良質で安心・安全な食材の調達や地球環境に優しいデザインを採用。チャリティーや地域コミュニティーのサポートを行うなど、レストランの枠組みに捉われない様々な活動を行っています。

■オフィシャルWEBサイト:https://www.shakeshack.jp

■Instagram:https://www.instagram.com/shakeshackjpn

■facebook:https://www.facebook.com/shakeshackjapan

■twitter:https://twitter.com/shakeshackjpn

チャンス・フォー・チルドレン法人設立9年を迎えて 広がる支援の輪
2020年8月25日

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ハタチ基金の助成団体のひとつ、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン。塾・予備校・習い事などの教育サービスに利用できる”スタディクーポン”を被災した子どもたちに無償で提供し、学習の機会を増やしています。

2020年6月20日をもって、チャンス・フォー・チルドレンは法人設立から9年を迎えました。今回は、チャンス・フォー・チルドレン 奥野慧代表理事より寄付者の皆さんへメッセージが届きましたのでご紹介します。


みなさまの温かいご支援により、これまで延べ3,269名(2020年3月時点)の子どもたちにスタディクーポンを届けることができました。心より御礼申しあげます。

法人設立から9年が経ち、25歳だった私は34歳になりましたが、歳だけでなく多くの変化があり、その中でも変わらないものがあったように思います。

■クーポンを届けられる子どもたち

東日本大震災から半年が経った2011年9月。東北で初めてクーポンを提供するため、子どもたちの募集を行いました。
結果的には150名の定員枠に対して1,701名の応募が殺到し、ほとんどの家庭には落選通知を送ることになってしまいました。
今でも忘れることができない悔しい経験で、応募された方々には申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。ただ、この経験こそが、寄付に加えて事業を政策化していく必要性を強く実感させた出来事でもありました。

あれから9年が経ち、寄付を原資とした自主事業では3倍以上の子どもたちにクーポンを提供できるようになり、また、5つの自治体では政策として事業が実施されるようになりました。少しずつですが、すべての子どもに学びの機会が提供される社会の実現に向けて歩んでいます。

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■多様な選択肢

子どもたちの募集を開始した2011年9月。この時点でクーポンの利用先はまだ1件もありませんでした。そこから12月1日の利用開始までの間、まずは150名の子どもが利用できる場所を確保する必要がありました。この時の教育事業者の多くは、自分たちも地震や津波で大きな被害を受けた方々でした。また、何より何の実績もない若造たちの“クーポンという怪しげな仕組み”を信じてくれる方は、正直少なかったように思います。

しかし、奇跡的にもこの仕組みに共感し、私たちを信頼し、応援してくれる方々に出会えたことによって、その後クーポン利用先は順調に増えていくようになりました。あれから9年が経ち、現在クーポンが利用できるところは1,400件(2020年5月時点)になりました。スタディクーポンの特長の1つは、ニーズに合わせて利用先を選べるところにありますので、今後も多様な選択肢を提供できるよう励んでいきます。

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■大学生ボランティア「ブラザー・シスター」

子どもたちやクーポン利用先の募集を開始した2011年9月。子どもたちと面談をする大学生ボランティア「ブラザー・シスター」(ブラシス)もまだ1人もいませんでした。そこから、仙台市中の大学を回ってチラシを配り、初めてのブラシス45名が集まり、子どもとの面談がスタートしました。

9年が経った今も当時と変わらないのは、学生たちが共に学び合う環境です。チャンス・フォー・チルドレンでは、研修の企画運営、ミーティングの開催、面談の振り返りなどをすべて学生自身が担い、学びをシェアしていくことを大事にしてきました。これは、ブラシスがサービス提供者という側面だけでなく、この活動に関わることで成長していくことが大切だというチャンス・フォー・チルドレンの価値観があるからです。また、今でも被災地のために何かをしたいと関わってくれる者がいること、子どもの貧困、教育格差に取り組みたいという熱い学生がいることは、この9年間変わらないチャンス・フォー・チルドレンの財産です。

最後になりましたが、この9年の中における最も大きな変化は、こんなにも支援の輪が広がり、応援してくれる方々が増えたところだと感じています。前述したクーポンを届けられることも、その子どもに多様な選択肢を提供できることも、このような支えがあってこそ成り立つものです。また一方で、この9年間、子どもたちやこの課題に貢献したいと関わってくれたサポーターの方々の思い、熱量は、全く変わらないものがありました。正直なところ、思うような結果が出ないことも、自分たちの方向性はこれでいいのかと悩むこともありましたが、その度にサポーターの方々の存在や言葉に励まされ、勇気づけられてきました。ぜひこれからも、私たちと共に、子どもたちを温かく見守っていただければ幸いです。

10年目のハタチ基金、そして、チャンス・フォー・チルドレンをどうぞよろしくお願いいたします。

 

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地域の学校とNPOの協働で生まれた「創造的復興教育」という新しい教育の形【コラボ・スクール双葉みらいラボ】
2020年7月27日

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ハタチ基金の助成団体のひとつ、認定NPO法人カタリバが運営する「コラボ・スクール双葉みらいラボ」。福島県双葉郡広野町に5年前に開校した施設で、福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校に併設されています。同校に通う生徒が放課後の居場所として利用しています。

また、双葉みらいラボでは、コラボ・スクールのスタッフが、学校内の会議に同席したり、探究学習への伴走も行っています。避難経験のある生徒が多い中、生徒の今と将来に一緒に向き合いながら活動を続けてきたあるスタッフと先生方のインタビューをお届けします。


 

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(写真)福島県広野町にある福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校

建学の精神は「変革者たれ」。福島県立ふたば未来学園は、この地域を取り巻く厳しい現実を前に、既存の社会システムの形にとらわれず新しい価値観を見出していこうと、「未来創造探究」という独自の探究学習をカリキュラムの柱に置くなど、特色のある教育活動を行っている学校です。震災から4年後の2015年に開校しました。

ふたば未来学園は、被災地に開校する高校としてのみならず、高校教育改革の最先端校としての期待とともに華々しく開校。そのような背景や、秋元康氏をはじめとした応援団の存在などから、注目を集めてきました。

一方で、入学してくる生徒たちは各々が厳しい避難体験を持っていました。「復興を支えたい」と志を持って入学する生徒もいる一方で、心には深い傷を負っていて思うように勉強や部活に向き合えずに苦しむ生徒たちも見受けられたのです。そのような状況の中で先生たちは、生徒たちの心を支えることで精一杯という状況でありながら、探究学習という新しい取り組みを開発することも求められている状態でした。

 

本音の対話が協働関係を強くした

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(写真)ふたば未来学園高校支援 責任者 長谷川 勇紀

コラボ・スクールスタッフの長谷川勇紀は、ふたば未来学園高校支援の責任者となり試行錯誤が始まりました。

始まった当初、長谷川は先生たちと1対1で対話する機会を設け、課題感などをヒアリングしながら、連携の形を検討するとともに、関係構築に取り組みました。そんな長谷川の姿を見ながら、ふたば未来学園側も、前述の企画研究開発部の組織内に長谷川の役割を位置づけ、協働しやすい体制を整えていきました。

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(写真)先生たちと対話を通じて関係性をつくっていた(写真右端が授業中の長谷川)

長谷川「特に意識的に行ったのは、先生の願いや想いを聞くことでした。風当たりが強いなかでも、先生たちの生徒への想いの強さを感じていたんです。だから、まずは聞くことに徹して、先生の想いや願いに近づけるようサポートすることを意識しました。コラボ・スクールスタッフは立場上、生徒と接する機会が多く様々な声を聞きます。生徒を主語にしながら先生と話をしていくなかで、先生たちの方から『こういうことがやりたい』『こんなことを相談したい』という本音が聞けるようになりました。」

2017年9月に開所した「コラボ・スクール双葉みらいラボ」は、ふたば未来学園に通う生徒であれば誰でも通うことのできる放課後の居場所です。常時数名の大学生スタッフが生徒たちを出迎え、教科や探究学習のサポート、進路や日常における悩みの相談などに応じており、多い日には100名を超える生徒が来館しています。人間関係の悩みや進路に関する相談など、学校生活や進路指導に関わる生徒の本音が大学生スタッフに伝えられることも多いそうです。それらを、必要に応じてカタリバスタッフから担任や養護教諭に共有しています。

 

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(写真)「コラボ・スクール双葉みらいラボ」では放課後になると、生徒たちが代わる代わる来館する

当初は一方的に情報提供するだけだった状態から、徐々に担任など先生側からも意識的に見守ってほしい生徒などの情報が共有されるようになり、学校とカタリバが一枚岩で生徒を見守り成長を支援していく体制が築かれていきました。2019年4月には中学校も開校し、双葉みらいラボは、高校生に加え中学生も訪れる場所となっています。

こういった連携の結果、先生たちからも「生徒のつまずきにいち早く気づき、伸び悩んでいるところを解消させてくれる声掛けやアドバイスに、とても助かっている」「生徒に対する関わり方が重層的になる」などの声をもらう機会も増えています。
教員とカタリバスタッフチームで磨き上げていく探究学習

探究学習の時間は、先生とコラボ・スクールスタッフがチームを組んで取り組んでいます。

新学習指導要領の一つの柱でもある「総合的な探究の時間」を先んじて取り入れたことで多くの注目を集めましたが、探究学習を作っていくことは先生にとって初めての取り組みでした。一方でコラボ・スクール、カタリバにとっても、学校に入り先生たちと一緒に探究学習を一緒に作っていくのは、初めての試みでした。

連携当初から協働の形づくりに取り組んできた、ふたば未来学園高校の南郷市兵副校長はこう語っています。

南郷副校長「コラボ・スクールスタッフはまず初めに、毎週ミーティングを行うことを提案してくれました。生徒の状態や授業の進め方などを議論する場をつくってくれた意味は大きかったと思います。また、ワークシートなど授業のサポートツールも提案してくれました。先生たちも『どう進めていったらいいかわからない』と感じていた中、一緒に走ってくれる仲間が増えたことは先生たちの安心にも繋がりました。」

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(写真)未来創造探究の授業。教員とカタリバスタッフが一緒にプロジェクト伴走にあたっている

放課後などを使って探究学習に取り組もうとする生徒のサポートをコラボ・スクールスタッフが行います。一方で先生は、その専門性や自分自身が持っている地域や企業とのネットワークを活かして生徒を学校外に送り出すなど、コラボ・スクールスタッフと教員の役割分担もできてきました。

探究学習5年目を迎えた今年度、ふたば未来学園高校には100を超える生徒たちの「探究プロジェクト」が生まれています。

企画研究開発部の主任として、ふたば未来学園の探究学習の推進において中心的な役割を担っている橋爪清成先生はこのように話してくれました。

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(写真)ふたば未来学園高校 企画研究開発部主任の橋爪先生

橋爪先生「私の担当教科は化学ですが、これまでは授業で見る姿だけで、その生徒を捉えてしまう部分がありました。昨年度は3年生の再生可能エネルギーゼミの担当を受け持ちましたが、例えば授業では寝ているような生徒が、探究の時間になると生き生きと活動している。探究学習での関わりを通して、教科学力は生徒の一側面でしかなく、教科学力とは関係なしに生徒の資質が発揮されたり、能力が開花したりすることがあるということに気づかされましたね。

昨年度からは、学力テストだけでは測れない“生徒が探究学習や学校生活全体を通してどのような力を身に着けてきたのか”ということを、生徒が担当の先生とともに振り返る面談を始めました。参考となる前例も少なく、検討段階では行き詰まることもありましたが、企画研究開発部の先生や探究学習を担当する先生、コラボ・スクールスタッフと議論しながら、形を作ってきました。

赴任当初はコラボ・スクール、カタリバとはどのような存在なのだろうかと少し離れて見ていた部分もありましたが、今ではこの学校を、生徒をどう成長させるかを一緒に考えていけるパートナーなのだと感じています」

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(写真)生徒たちが探究学習の相談を行っている様子。生徒の活動をサポートする教員、地域の伴走者、カタリバスタッフが同席(右奥が企画研究開発部主任の橋爪清成先生)

最後に、来年度以降の展望を橋爪先生に聞いてみた。

橋爪先生「ふたば未来学園の探究学習は、5年間の取り組みを経て少しずつ形になってきましたが、まだまだ課題はあると感じています。探究での学びと進路の接続事例を増やしていくことや、より深い課題設定を生み出すにはどう生徒に関わればよいのかなど、取り組んでいきたいことが色々ありますね」

学校とNPOのような外部リソースとのコラボレーション。10代が意欲と創造性を育める社会を実現するための一つの形が、ここで生み出されています。

被災地という震災前と比較すれば失ったものがある環境にありながらも、目指す到達点はマイナスからゼロではなく、マイナスからプラスへ。「創造的復興教育」という新しい教育の形を作っていこうとする、ふたば未来学園とコラボ・スクールの挑戦はこれからも続きます。

 

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こちらの記事は、NPO法人カタリバのウェブマガジンの転載です。

 

 

 

制約の多い新型コロナ対策時だからこそ 子ども達の自主性を大切にする「錦町児童クラブ」の取り組み
2020年6月8日

ハタチ基金の助成団体のひとつ、NPO法人トイボックスが運営する「みなみそうまラーニングセンター」。
震災および原発事故後に困難な環境におかれている発達や学習に課題を抱える子どもたちの居場所作りや学習・生活支援を実施しています。

2019年4月からは、放課後児童クラブ「錦町児童クラブ」をみなみそうまラーニングセンター内に開設し、待機児童解消と、障がいの有無に関わらず子どもひとりひとりを大切にしながら丁寧な支援が可能な複合型児童支援施設を運営してきました。


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震災から9年が経ちますが、震災後の不安定な環境が発達や心理に影響をおよぼし、学習や集団生活に困難が残る子どもたちもまだいます。そういった子どもたちに、放課後に心のケアと学習支援をすることを目的に市内の放課後児童クラブの巡回訪問も継続して行なってきました。

南相馬市も新型コロナウイルスの影響により3月から学校が休校となりました。
それに伴って、錦町児童クラブの子ども達は、3月中は1日中児童クラブで生活することになり、ストレスを抱えながら生活しているように感じられました。

友達同士のトラブル、ルール違反が増えていきました。そこで、臨床心理士の方からアドバイスを頂き、ルールをしっかり理解できる環境にすることと、落ち着いて過ごすクールダウンの時間を設けることになりました。

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(写真)子ども達が作った「児童クラブ やくそく」

ルールはわかりやすく 掲示することで起きた変化

ルールは子ども達に説明し、よく目につく所に掲示し頻繁に確認がしやすいようしました。

はじめのうちは、全てを覚えることが出来ない子ども達もいましたが、掲示が目につきやすいところにあることで徐々にルールを身につけることができていきました。さらに、子ども達の中から、児童クラブのルールを書いて掲示したいという子がいたので任せてみることにしました。言葉だけでなく絵を加えることで分かりやすい内容に仕上げることができていました。

子ども達自身がルールを書き掲示することでより一層ルールに対する意識が高まり、落ち着いた雰囲気の中で生活することができるようになっていきました。

■子どもたち自ら決めたクールダウンの方法

また、落ち着いて過ごすクールダウンの時間として、「みんなタイム」という時間を設けました。

最初は「先生タイム」という時間を作り、支援員が決めた遊びをするという形で始まりました。
しかし、子ども達の方から自分たちで遊びを決めたいという提案があったので、主体的に遊びを決めてもらうことにした方がより楽しく遊べるのではないかと考え、「みんなタイム」という時間に変更しました。担当の児童が企画を考え、支援員や他の児童にも手伝ってもらいながら、遊びに必要な物を準備し、遊びの手順をみんなの前で説明し、遊びを進めていくことになりました。他の時間と比べて、トラブルが少なく楽しい時間となりました。
スタンプラリー、宝探し、フルーツバスケットなど様々な遊びが企画され、子ども達の発想力の高さを感じさせられる時間でもありました。

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(写真) 思いっきり楽しむドッジボール

5月25日からは学校も再開され、子どもたちは徐々に日常を取り戻し始めています。そして、休校中に自宅で過ごしていた子ども達も児童クラブへ戻ってきています。新型コロナウイルスの影響により制限が多い中でも、楽しく有意義な時間を過ごし成長できるような児童クラブを目指していこうと思います。

多くの皆様のご支援により、放課後に子ども達が有意義な時間を過ごすことができるようになっていると実感します。心よりお礼を申し上げます。 ここには、課題を抱えた子どもも多く通っています。一人ひとりの子どもが安心安全を感じながら過ごすことができ、支援員の丁寧なサポートが受けられる環境が必要です。今後ともひきつづき皆様からのご支援をいただければ幸いです。

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(写真) 静かに遊ぶ時間。この日はお絵かきに集中

 

 

 

 

どんな時も笑顔を忘れないでほしい 新型コロナ緊急時のちょっとした工夫をご紹介「おうち保育園・仙台」
2020年5月15日

ハタチ基金の助成団体のひとつ、認定NPO法人フローレンスが運営する「おうち保育園・仙台」。
保育事業によって被災地の家庭をサポートし、経済的な復興と子どもたちの成長につながる機会を提供しています。

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いま、日本各地で新型コロナウイルス感染症の拡大防止策取り組んでいる中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

全国の保育園でも登園の自粛要請が出ていたり出ていなかったりと、自治体によって様々です。

宮城県は、保護者が仕事を休むことが困難な子どもの居場所確保の観点から、家庭での保育が可能な保護者は、できる範囲で園の利用を控えてほしいといった要請内容となっています。
そのため、おうち保育園・仙台では、通常通り保育を行い、子どもたちと先生が一緒になって感染症予防対策に日々取り組みながら、元気に過ごしています。

本日は、おうち保育園の感染症予防対策の様子や、子どもたちと過ごす「素敵なおうち時間」をご紹介致します!


■日々の予防対策も、みんなで楽しくやることで小さな子どもでもできるように

今回のような緊急時には、大人の不安を察して子どもも一緒に不安になってしまう可能性があります。私たちが経験した東日本大震災のときもそうでした。

そのためおうち保育園・仙台では、子どもたちには出来る限りいつもと同じように園で過ごしてほしいと考えています。
太陽の光の下、好きな遊びを通して思い切り体を動かし、楽しく過ごしてもらうことも大切なことです。
屋外にお散歩に行く場合は人の密集した場所を避けるため、事前に先生が下見をし、人混みの少ない公園などを選びます。

さらに、室内での制作活動では、オリジナルのハンカチマスク作りにも挑戦しました。
子どもたちのお気に入りのハンカチで作ったので、みんな喜んでマスクを付けてくれています。

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そして、感染症予防対策の基本と言えば、手洗い!お散歩から帰ってきたり、ご飯を食べる前には、みんなで必ず手を洗います。
おうち保育園の子どもたちは、手を洗うのがとっても上手。

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(写真) ふわふわの泡で手をゴシゴシこすって、しっかり水で洗います。

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手がピカピカになったら、待ちに待ったお昼ごはんの時間です。
健康な身体作りは、栄養バランスの取れた食事から。
子ども達には美味しい料理を食べて、免疫力も高めてもらいたいとの想いから、調理の先生がご飯を作ります。

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(写真) 子どもたちは毎日たくさんおかわりしてくれるので、お昼ごはんの時間はいつも賑やかです。

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(写真) クルクルむかれたリンゴの皮に、子どもたちは興味しんしん!

時には子ども達に、より「食」を身近に感じてもらえるような食育活動も行っています。
十分な睡眠を取ることも、丈夫な身体作りには欠かせない要素の一つです。

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(写真) いっぱい食べた後は、お昼寝の時間。

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(写真) ときにはお友だちと仲良く手をつなぎながら、夢の中へ。

この他にも園では感染症予防対策として、お部屋の換気・湿度管理、掃除・消毒、スタッフやお子さんの定期的な検温を実施しています。

予防対策は行いながらも、子どもたちには出来る限り普段どおりの生活ができるように。
よく食べ、よく眠り、よく笑う子に育ってくれるよう、おうち保育園ではサポートしています!


■おうち保育園の“素敵なおうち時間”の過ごし方をご紹介

子どもたちの大好きなハンバーガー屋さんを、園内で本格的にやってみよう! と、先生たちで企画した「おうち de マック」。
オリジナルのロゴやチケットも作成! グッズ作りからこだわりました。

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メニューも本物とそっくり!
栄養士さん監修のもと、ハンバーガーはお子さん用に調味料などを調整して作りました。

大好きなハンバーガーやポテトを友だちと食べることが出来て、子ども達もとびきりのいい笑顔!
ちょっとした工夫とアイディアで、日々の園内活動も、笑顔あふれる素敵なおうち時間になります

■東日本大震災の経験を活かして みんなで協力しあい、困難を乗り越えていく

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私たちは東日本大震災に直面した際も、日本全国、そして世界中の人々が協力し合い、助け合うことで、
大きな困難を一つ一つ乗り越えていっています。

大事なのは「つらい時は、一人で悩まない」
「あせらずゆっくりと、そして大変な時でも日々の中に楽しさを見出し、みんなと過ごしていく」こと。

特に今回の新型コロナウイルス感染症では、一人ひとりの予防対策・小さな協力の積み重ねがとても大切だと感じています。

震災から9年の間に感じた「みんなで協力し合えば乗り越えられる」という気持ち。
大人も子どもも一緒にみんなで乗り越えていけるよう頑張っていきたいです。

おうち保育園・仙台では、6月7月入園の園児を募集しています。
詳細はこちらお気軽にお問い合わせください。

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自らの被災経験を糧に、有事のときこそ子どもたちを支えていく 【ブラザー・シスターの活動】
2020年4月21日

ハタチ基金の助成団体のひとつ、チャンス・フォー・チルドレン。
被災による経済的困難を抱える子どもたちに、地域の学習塾や習い事で利用できるスタディクーポンを提供しています。

いま日本中の人たちが新型コロナウイルス感染症で不安な毎日を過ごす中、チャンス・フォー・チルドレンでも今こそ自分たちにできることを模索しています。

その一つ、「ブラザー・シスター」という取り組みをご紹介します。

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■復興の裏で、ますます必要となっている心の支援

こんにちは。チャンス・フォー・チルドレン仙台事務局職員の武林里穂です。

私は生まれも育ちも仙台で、東日本大震災が起こったときは高校生でした。
震災時に多くの方に支えてもらったことへの恩返しと、当時何もできなかった悔しさから、
復興に関わる活動がしたいと思うようになり、
大学時代はチャンス・フォー・チルドレンの学生ボランティア
「ブラザー・シスター」(通称ブラシス)として活動に参加しました。
そして卒業後に学校教員として働いたのち、一昨年の春に転職してチャンス・フォー・チルドレンに戻ってきました。

被災地は少しずつ復興に向かっていく一方で、子どもたちを取り巻く課題は複雑化しています。

不登校、友人関係、家族間の不和や疾病など、経済面だけでなく様々な困りごとのある子どももいます。

そんな中、子どもたちにスタディクーポンを提供するだけではなく、
そばで寄り添うブラシスの必要性が、ますます高まっていると感じます。

今、ブラシスとして子どもたちと向き合う大学生たちは、東日本大震災当時、小学生だった子がほとんどです。
私も、学生時代、先輩たちの思いを受け継いでブラシスとして活動してきましたが、
その思いを今も絶やすことなく、今も学生たちが取り組み続けてくれていることを嬉しく感じます。

こうして、復興の担い手を増やしていくことも、チャンス・フォー・チルドレンの大切な役割だと思います。

 

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写真:利用者の子どもとの面談などについて話し合う職員(中心)と大学生ボランティア
©Natsuki Yasuda / Dialogue for People

 

■新型コロナウイルス感染症の拡大 ブラシスができる新たな活動

3月の一斉休校以降、ブラシスが利用者の子どもたちと電話面談を行ってきましたが、
生活リズムの乱れ、学習の遅れ、進路や今後に対する不安の声が数多く報告されています。

さらに、宮城県知事より週末の外出自粛要請が出ていることを受けて、
4月8日から5月6日までの期間、子どもたちとの面談を休止することになりました。

でも、こんなときだからこそ、子どもたちやご家族の支援はやめてはいけないと考えています。

チャンス・フォー・チルドレンとしては、新型コロナウィルス感染症の影響が今後も長期化することを視野に入れ、
ブラシスによるオンライン面談の導入やオンライン教育を行う団体との提携(クーポン利用先登録)、
教育事業者のオンライン対応支援、子どもたちの通信環境や学習環境整備等を進めていくことを検討しています。

そのために、全クーポン利用者及びご家族、教育事業者の状況を調査し、実態把握に努めるとともに、
利用者及びご家族のニーズに合った適切な支援の方法を模索してまいります。

日々状況が変化するため、またご報告をさせていただきます。
今後とも変わらぬご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

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「どんな絶望からもきっと何かが見つかる」東日本大震災を経て20歳を迎えた新成人
2020年3月26日

ハタチ基金の助成対象である、認定NPO法人カタリバの「コラボ・スクール」。
震災の被害が大きく学習環境の悪化が深刻であった地域で、今も変わらず学習支援と子どもたちの心のケアを行っています。

今回は、岩手県大槌町で運営しているコラボ・スクール大槌臨学舎で学び、今年新成人になった女性にカタリバがインタビューをしました。
震災を経験して、つらい気持ちと向き合いながらも成長していく9年間の心の変化をご紹介します。


 

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カタリバは、2011年12月より岩手県大槌町でコラボ・スクール大槌臨学舎を運営し、被災地の子どもたちに関わってきました。

岩手県大槌町は、津波と火災で大きな被害を受けた、三陸沿岸の町。全人口15,994人のうち死者・行方不明者は合わせて1,284人。
建造物被害率は64.6%と、東日本大震災の被災地の中で3番目に高い被害がありました。住まいだけでなく、町に5校ある小・中学校も被災しました。町の多くの子どもたちの『日常』が失われてしまったのです。

◆「早くここから逃げだしたい」震災で居場所を失った子ども時代

今回話をお話を伺ったのは、大槌臨学舎出身の新成人、亜美さん。
彼女は、震災発生当時小学5年生。津波によって自宅は流され、母親の実家に5か月間避難をしました。

 

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亜美さん:「避難先の小学校に通ったんですが、うまくなじめませんでした。被災地に仕事で残った父親とも、地元の友達ともまったく会えない寂しい毎日でした。当時はスマホなんて持っていないので、母親に頼んで友達のお母さんに携帯で電話をしてもらい、友達を呼び出してしゃべるくらいしか楽しみがありませんでした。」

亜美さんは、大槌町に戻る目途も立たず、「この先どうしていいのかわからない」という絶望的な気持ちで過ごしていました。その後、念願叶って地元に戻ることができましたが、そこから2018年12月まで、7年以上の仮設住宅暮らしが始まりました。

亜美さん:「大槌に戻れたのは嬉しかったけれど、仮設住宅には、4畳半の部屋がふたつだけ。思春期の身には、プライベート空間がないのは辛かったですね。自分の部屋が欲しい、といつも思っていました。」

そんな亜美さんは、イライラして両親に八つ当たりすることが多く、「早く自分の力で働いてここから逃げ出したい」とばかり思っていました。
ただでさえ不安定な思春期、10代のほとんどを、自分の思うようにならずに不便な仮設住宅で過ごした亜美さん。
彼女に息抜きできる場所や、心の支えはあったのでしょうか。

◆「ほっとできる場所」から「やりたいことを探究する場所」に

亜美さん:「中学生になってから、放課後にコラボ(大槌臨学舎)に行くようになりました。きっかけは友達が行っていたからなんとなく。はじめは週2回の授業の日だけ行っていたのですが、家ではなかなか集中できず宿題もできないので、授業がない日も通って自習するようになりました。勉強目的で通っているうちに、いつからか友達やスタッフと一緒に勉強したり、思いを話せることが楽しくて行くようになりました。その時は気づいていなかったけれど、コラボとの出会いで自分は大きく変わったんだと思います。震災後、『やっと自分の居場所ができた』ように思えて、ほっと気持ちが落ち着いたことを覚えています。

 

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写真:大槌臨学舎に通う当時の亜美さん(写真中央左)

亜美さんのように被災した子どもたちは、仮設住宅や仮設校舎などでの生活を余儀なくされ、日常の居場所も、落ち着いて勉強する場所も失っていました。

そんな子どもたちを助けたいとカタリバが現地調査を行ったところ、保護者たちからも、『子どもたちの放課後の居場所』を求める声が多く、この放課後学校である、コラボ・スクール大槌臨学舎設立に至りました。
現在も、町内の子どもたちの学習指導と心のケアを行っています。

亜美さん:「コラボで、同じく仮設住宅に暮らす友達とお互いの不満や悩みを思う存分語り合うことができて、『悩んでいるのは自分だけじゃない』とわかり、勇気づけられました。元々、人に自分から話しかけにいくタイプではなかったんですが、スタッフや様々な大学生・大人たちと関わる機会を得て、引っ込み思案だった性格もちょっとずつ変わったと思います。」

中学卒業間近に行われる『やくそく旅行』というプログラムにも積極的に参加し、東京を訪れました。
旅の目的は、これからの生活で大切にしたいことを見つけることです。

そこで、身の回りの課題や関心をテーマにしたプロジェクトを立ち上げ、アクションに取り組む高校生たちの『マイプロジェクトアワード全国大会』を見学しました。主体的に行動し、自分のやりたいことや思いを語る先輩たちの姿を目の当たりにし、「高校生になったら、自分もマイプロジェクトに取り組んでみたい」と決意しました。

高校生になった亜美さんは早速、大槌臨学舎でマイプロジェクトを進めていきました。
最初は何からやっていいかわからないという迷いもありましたが、スタッフに日常的に声がけをしてもらい、自分の内面を掘り下げたり町の課題に目を向けたりすることで、徐々に方針を作っていくことができたそうです。

彼女のプロジェクトテーマは、『身近な人に、感謝や気持ちを伝えるきっかけづくりをする』ということ。名付けて、『Pleaseつたつた』。
「自分が手仕事で作ったものを渡せば、思いを伝えるきっかけになるのでは」と考え、ものづくりワークショップを実施したり、手紙リレーという企画に取り組みました。町内のショッピングモールに掛け合い、モール内の一角にイスとテーブルを設置。買い物客に声をかけてものづくりの機会を提供し、つくったものを渡すことをきっかけに「普段思いを伝えていない人に伝えよう」と呼びかける活動を行いました。

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写真:ショッピングモールの一角を使って行ったマイプロジェクトの様子

亜美さん:「いざ自分もマイプロジェクトを始めよう、自分にとって大事なことは何かと考えた時に思い出したのは、震災の一時避難から故郷に戻ってきた経験です。子どもだった私にとって、5か月間地元を離れるという不安はとても大きかった。『大槌町に戻っても、友達に距離を置かれてしまうかな?』 と心配していました。けれども友達は自然に『おかえり!』と声をかけてくれ、私が戻ってきて嬉しいという思いを言葉で伝えてくれました。気持ちを伝えてもらうことで、すごく安心できたんです。そんな原体験がこのプロジェクトを動かすエネルギーになりました。」

子ども時代引っ込み思案だった彼女は、友達関係の苦い経験もしています。喧嘩ばかりしていた同級生に、「本当は嫌いじゃない」という本音を伝えたかったのですが、彼は亡くなりました。自分の気持ちを伝えられず仕舞で、後悔がありました。

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亜美さん:「私を含めて、自分の思いを伝えるのが苦手、意見を言えない人って多いのではないか。自分が活動することによって周りもわかってくれるし、自分自身も気持ちを伝えられるようになれるのではないかという思いで取り組みました。」

ひとりひとりが自分の思いを誰かに伝えていけばそれが派生していく。言葉をかけ合う人々で町がいっぱいになったら、大槌はもっと安心して暮らせる町になる、自分の地元がもっと素敵になる。そんな目標も持って、必死に取り組みました。

◆「地域のためにできることをしたい」マイプロジェクト経験で見つけた進路

結果、ワークショップに参加した町の人々から、「思いを伝える機会ができてよかった」と感謝の言葉をもらい、高い評価も受けてプロジェクトは成功。「マイプロジェクトを通して自分も地域に貢献できた」という手応えを感じていました。

亜美さん:「私も満足していました。けれども大槌臨学舎のスタッフから、『結果に満足しているだけではいけない。何を学び、次にそれをどう活かすかが重要』とアドバイスを受けたんです。この経験を次にどう活かすかを考えて、今後の進路と結びつけきました。以前は、町を離れたい、都会に行きたいと思っていました。けれどもマイプロジェクトを通じて、地域に貢献し、感謝される喜びを初めて感じることができました。自然と、『地域のために自分ができることをしたい』と気持ちが変わっていったことに気づいたんです

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気持ちの変化に気づいた亜美さん。様々な選択肢はありましたが、自分は地元に残って働いて地域に貢献し、大槌町の復興を見届けたいという考えに至りました。

「ここから逃げ出したい」「こんな生活は嫌」と思っていた子ども時代の亜美さんが、現在の亜美さんを見たら驚くかもしれません。
高校卒業後は地元の農協に就職。窓口業務を担当し、利用者の相談や要望に応える多忙な日々を送りながら、地域の一員として役に立っているという実感もあるそうです。

「地元が大好き」と語る彼女に、成人になった抱負について聞いてみました。

亜美さん:「まずはせっかく選んだこの仕事を頑張りたい。また、岩手県内のすべての市町村に旅をして制覇したい。岩手にはこんなにいいところがある、ってもっと見つけて色々な人に伝えたいです。マイプロで、自分の思いを人に伝えることの大切さを学んだので、その経験をぜひ活かしていきたいです。」

震災の絶望の中、悲しみ、孤独、いら立ちを感じていた亜美さんは、9年間の出会いや学びによって大きく変化しました。置かれた場所から逃げ出さず自分ができることを見つけ、「地域や人々の力になる」という思いを持つ一成人として、強く成長しました。

社会人となった亜美さんは現在、カタリバへの寄付も始めました。

亜美さん:「中学時代からお世話になったカタリバに少しでも恩返ししたくて。やっぱり今年も災害とか起きていて、私が震災で体験したようなつらい思いをしている子たちの力に少しでもなれたらなと思っています。マイプロジェクト事業のますますの発展とコラボのような場所が全国に拡がっていくことを期待しています!」

 (認定NPO法人カタリバ webサイトより転載)

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一歩一歩、夢や目標を持てるようになりました【東日本大震災から9年のメッセージ】
2020年3月11日

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東日本大震災から今日で9年になります。

9年をあっという間に感じる方もいれば、「まだ9年」と長く感じる方もいると思います。
皆さんは、この9年をどのように感じているでしょうか。

被災地の、災害公営住宅などの住まいがもうすぐ100%完成に近づき、インフラもほぼ整ってきました。

この復興の姿を世界にアピールをする機会とも言われている、
東京2020オリンピック・パラリンピックがもうすぐ開幕です。
今月からスタート予定の聖火リレーは、福島県からスタートし世界が注目します。

一方、被災した皆さんの心は、まだまだ元に戻ったとは言えない状況です。

東日本大震災や東京電力福島第一原発事故で被災し、
災害公営住宅に住む岩手、宮城、福島の被災者を対象に、共同通信が実施したアンケートでは、
「生活再建が順調ではない」と感じている人が半数を超えました。

その理由は、「今の住まいや地域になじめない」が最も多く、
中には、「震災の記憶が頭から離れない」という声もありました。

 

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ハタチ基金では、「2011年に震災が起きた年に生まれた赤ちゃんが、無事ハタチに迎えるまで継続的に子どもたちを支援する」というコンセプトを元に、今も変わらず東北で活動を続けています。

ハタチ基金の助成団体の一つ、コラボ・スクール女川向学館で、毎日勉強をしている子ども達からのメッセージが届きました。

動画メッセージはこちら

震災直後は、気持ちが不安定になったり、落ち着かず勉強どころではなかった子ども達。
少しずつ、将来の夢について語れるようになったり、目標を持って取り組むことができるようになってきました。
そんな子ども達の思いが詰まった動画となっています。


コラボ・スクールを始めとするハタチ基金の活動は、皆さんからのご寄付によって継続できています。
震災のこと、被災した子ども達のことを忘れずに、一緒に支えてくださる皆さん、本当にありがとうございます。

そして、今後も継続して子ども達を支えていくためには、皆さんのご寄付がまだまだ必要です。どうぞよろしくお願いいたします。

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東京 水天宮から今年もご寄付いただきました 復興支援「お神酒ブロジェクト」
2020年3月5日

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(写真)ハタチ基金代表理事の今村久美から水天宮有馬宮司に感謝状をお渡しいたしました。

もうすぐ東日本大震災の発生から9年がたちます。
東北の被災地の復興が進めば進むほど、あの日起きたことがどんどん忘れ去られていくことを危惧しています。

そんな中、今も変わらず、毎月復興祈願をしてくださっている方々がいます。
安産祈願で知られる、東京・日本橋にある水天宮では、毎月11日の午後2時46分より、全日本災害復興祈願祭が行われ、参列した方々が祈りを捧げてくださっています。

この度、ご初穂料の一部をハタチ基金へのご寄付としていただきましたので、ここにお知らせいたします。なお、水天宮さんからのご寄付は、2015年以降毎年いただいており、被災地の子ども達のために大切に使わせていただいています。


■復興支援「お神酒プロジェクト」

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ご祈祷を受けられた方には、「福犬ボトル」というかわいいボトルに入ったお神酒を、水天宮さんよりお渡しされています。

「福犬ボトル」は、宮城県の日本酒メーカーの一ノ蔵さんとの共同企画で作られたものです。

全日本復興祈願祭は、どなたでもご参加いただけます。今後も皆さんが、東北の被災地へ思いを寄せていただけたら私たちも励みになります。

水天宮サイト「復興支援」についてはこちら

 

ハタチ基金は、3.11が起きた日から20年後のその日まで、子ども達を継続的に支援しています。企業や団体、個人の方々のご寄付によって活動を続けられています。

皆さんも、寄付で一緒に子ども達を支えていきませんか。

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