活動レポートの記事

震災直後に生まれた女川の子どもたちの元気いっぱい成長記録
2019年7月19日

ハタチ基金の助成対象であるコラボ・スクールから、支援者の皆さまへのメッセージが届きましたのでご紹介します。


宮城県女川町にてNPOカタリバが運営する、被災地の放課後学校コラボ・スクール女川向学館。今回は、震災直後に生まれ女川で育ち、春から小学2年生になった子どもたちの成長の姿をレポートいたします。

昨年4月、緊張した面持ちで女川向学館へ登校する当時小学1年生の子どもたち。
校庭には、いまは撤去された仮設校舎が立ち並んでいました。
初めての先生、初めての授業に不安の表情を浮かべながら、小学校からの通学バスを降り、女川向学館の昇降口までの道を歩きます。

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女川向学館では、小学1年生~小学3年生までが同じ教室内で授業を受けます。
大きな声で四字熟語を読んだり、ブロック遊びをしたり。書写や計算パズルなど一つの授業のなかでも次から次へと教材を変えながら授業が展開していきます。

学年ごとにグループで座り、スタッフのサポートのもと1年生も初めての授業にチャレンジ!
授業のスピードと元気いっぱいな教室の雰囲気に圧倒されながらも、小学2・3年生の先輩の姿をお手本に見よう見まねにやってみます。

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はじめは慣れることに精一杯の様子だった子どもたちも、夏にはすっかり授業に溶け込み、毎回の授業でできることが増えていきました。積極的に手を挙げて、発言する子どもたちが何人も!勉強にも遊びにも、全力投球!女川向学館でも元気いっぱいです!

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とはいえ、まだまだ甘えたい1年生。スタッフにくっつき甘えようとする姿も見られます。時には友達と喧嘩をしたり、遊びに夢中になってしまいなかなか勉強に身が入らないことも。

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秋になると、自然が大好きな子どもたちは、バスを降りてから女川向学館までのわずかな道のりにある草花をスタッフにプレゼントしてくれました。「あ!虫がいた!」と男の子をかき分けて、虫の姿に駆け寄る女の子も。

子どもたちは口々に、「先生、あのね、今日学校でね…」とたくさんのお話をスタッフに向けてしてくれるようにもなりました。難しい算数の問題にも、自分の小さな指を使って、たまにはスタッフの指を借りて、一生懸命数えながら取り組んでいます。

子どもたちにとって、女川向学館はたくさんの発見と学びのある安心できる場となっているようです。

さあ、そろそろ進級のシーズン!
「次はみんなが先輩になる番だね!準備はできているかな?」とスタッフが子どもたちに声をかけると、ドキドキした緊張とこれまでやってきたという自信、また新しい1年生への期待が入れ混ざった表情を見せてくれました。
みんなはどんなお兄さんお姉さんになるのかな?

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今年4月。小学2年生に進級した子どもたちは、女川向学館に新しく通学する5名の小学1年生を迎え入れました。1年前に先輩に見せてもらったお手本の姿を、次は自分たちが後輩へ見せる番です!

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スタッフのサポートがなくとも、自分で教材を準備し、宿題をスタッフへと見せにくる新2年生の子どもたち。昨年までは”宿題”とはいったい何なのか、理解することも難しかった子どもたちが、いまでは家で宿題をすべて終え、「全部やれたよ!」とスタッフのもとに自分で見せにきてくれるようになりました。
学習に取り組む姿勢も立派! 誰に言われなくても自分で姿勢を正し、勉強に取り組みます。

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昨年度から担当しているスタッフは、「子どもたちにやり抜く力がついたと感じている。宿題はもちろん、一つ一つの学習にも諦めず、最後まで取り組もうという姿勢が身についてきている。」と話します。学年が上がるにつれて難しくなる漢字や計算の勉強も、自分の力で解ききるまで一生懸命考える姿は、新1年生にとっても憧れの存在となっています。

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新しく5名の1年生を迎えさらにパワーアップした教室には、子どもたち・スタッフともに常に明るい声と笑顔が絶えません。

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女川向学館での授業やスタッフとのコミュニケーションを楽しみに通っている子どもたち。今後、どんな成長を見せてくれるのでしょうか。
元気いっぱい楽しく学びながら、これからもみんなで力を合わせて、がんばっぺし!

コラボ・スクールwebページより転載

学習や集団生活が困難な子ども達に、放課後の心のケアと学習支援を
2019年7月2日

ハタチ基金の助成対象であるみなみそうまラーニングセンターから、支援者の皆さまへのメッセージが届きましたのでご紹介します。


発達障害や不登校など様々な課題を抱える子どもたちの居場所としてみなみそうまラーニングセンターを運営しています。センターでは、子どもたちひとりひとりに合わせた学習、生活支援を行なってきました。

不登校で人と関わることがほとんどなかった子供たちは、センターのスタッフや友達と関わりを持つうちに「センターではスタッフや友達と遊べて楽しい。」とセンターに通うことが楽しみになり、徐々に人との関わり方が身に付いてきています。

保護者の方々からは「コミュニケーションが苦手なので学校では友達とトラブルになることが多ったが、センターではスタッフが子ども達に丁寧に対応してくれるので楽しく通えています。」といったお声をいただいております。

発達障がいなどの課題を抱える子どもだけでなく、震災の影響で発達障がいと似た症状になり学習や集団生活が困難な子どもたちもいます。そういった子どもたちに、放課後も心のケアと学習支援を目的に市内の放課後児童クラブの巡回訪問を行なってきました。

また待機児童を減らし働きながらでも子育てができる環境づくりを目指して、2017年4月から原町にこにこ保育園を開園しました。


さらに2019年4月、錦町児童クラブをみなみそうまラーニングセンター内に開設し、待機児童解消と、障がいの有無に関わらず子どもひとりひとりを大切にしながら丁寧な支援が可能な複合型児童支援施設を立ち上げました。

開設して間もないですが、地域の方々からは「こういった場所が地域には少なく助かります。」といったお声をいただいております。

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錦町児童クラブでは、挨拶、掃除と言った生活習慣を身につけること、学習支援、ワクワクできるレクリエーションなどを通して、生きる力を身につけられるよう、楽しく豊かな時間を提供しています。

子ども達はすぐ仲良くなり、人工芝のスペースで鬼ごっこ、バドミントン、バランスボールなどをして元気に遊んでいます。特に鬼ごっこは人気で、「鬼ごっこする人?」と誰かが声をかけると、他の遊びをしていた子どもたちも鬼ごっこに参加する光景をよく目にします。

子ども達から見ると登館、降館時の挨拶、掃除、友達との接し方、宿題の取り組み方など児童クラブでの生活に必要なことが多い中、ひとりひとりがしっかり身につけようとしてくれていると強く感じています。

保護者の方々からは、「子どもを放課後、一人で家に留守番させるのは心配なのでとても助かっています。」、「児童クラブで宿題が終わっているので、家庭では親子で楽しく過ごせる時間が増えて嬉しい。」といったお声をいただいております。

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徐々にですが、公設民営のかたちで安定した運営ができるように取り組んで行こうと考えています。

しかし、地域の慢性的な人材不足のため大阪や全国からの支援人材に頼らざる得ない状態が続いています。引き続き支援者の皆様の協力を仰ぎつつ、並行して地域の人材の掘り起こしと人材の育成の仕方を調査研究していこいうと思います。

 

今後とも皆さまからのご支援があれば幸いです。

引き続きよろしくお願いいたします。

「保育ソーシャルワーカー」が支える親子と保育園のつながり
2019年5月31日

春を感じて

ハタチ基金の助成対象である認定NPO法人フローレンスから、支援者の皆さまへのメッセージが届きましたのでご紹介します。

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こんにちは。

NPO法人フローレンスです。

私たちは、仙台市内で「おうち保育園」という小規模保育園を3園運営しております。

みなさまからいただいた寄付金は、この保育園での活動資金として活用しています。

それでは、最近の「おうち保育園」の活動についてご紹介させていただきます。

NPO法人フローレンスが運営する「おうち保育園」は、0歳~2歳の乳幼児を対象とした12名~19名定員の小規模保育園です。

保護者や地域を巻き込んだ活動も多く、最近行った活動 ”いちご狩り” では、子どもはもちろん、保護者も大興奮でお腹いっぱいの体験をされていました。

いちご狩り遠足

また、おうち保育園では、子ども一人ひとりの個性や成長に合わせた日常の保育活動を試行錯誤しながら展開しております。

“最近、ごっこ遊びやおままごと遊びが増えてきたよね。”

“キッチンセットがあったら子どもたちも喜びそうだけど高いよね。”

という声から、先生たちの間で、『そうだ!!キッチンセット作っちゃおうか!』と話しが運び、卒園児の卒業制作として、キッチンセットを制作しました。

キッチンセット遊び中

子どもはもちろん、保護者のみなさんも楽しんで参加し、笑顔や笑い声が絶えない、素敵時間となりました。

出来上がったキッチンセットはこちらです。

キッチンセット完成品

子どもたちは、自分で作成した椅子を好み、愛着を持って毎日使用しています。
また、我々の園に申し込みをしてきて下さる方の中には、様々な理由から申込みをしても認可園に入れない、または(行政への入園申請にハードルを感じるなどから)申込みに行けない/申し込みが出来ない家庭も少なくありません。

ハタチ基金の寄付を利用し、現在、「おうち保育園」では保育ソーシャルワーカーを設置したり、罹災証明のある家庭やその他の理由で保育料の支払いが困難な家庭への保育料免除を行ったりしています。

昨年は、保育ソーシャルワーカーがいることで、保育園入園で困っている家庭の問い合わせがあった際、どういった受け入れやフォローが良いかを丁寧に話し合える環境が整いました。

その結果、複数の困難家庭の受け入れを行うことができました。

この実績により、これまで受け入れたご家庭に関わる福祉施設関係者の紹介などもあり、そういったご家庭の入園申し込みが次々に増えている現状があります。

みなさまからの寄付のおかげで、こういった地道ではあるけれども必要な活動が継続できています。

子育てや育児の課題、困りごとは、その家庭ごとに性質や内容、起因が異なります。

だからこそ、保育ソーシャルワーカーの存在は本当に大きいのだとということを、この1年実施してきて切に感じています。

これからも、「おうち保育園」に関わる子どもたちとその保護者の一助になれるよう邁進して参りますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

屋内保育

 

【募集】2019年度ハタチ基金助成金
2019年4月8日

東日本大震災から8年以上が経過した現在も、震災に起因する課題を抱えながら生活をしている子どもたちが数多くいます。その中には支援の手が届かずにいる子どもも少なくありません。そのため、様々な専門性を持つ子ども支援団体が支援対象範囲を拡げ、継続的に活動を続けられるような体制作りが重要です。
よって公益社団法人ハタチ基金は「ハタチ基金助成金」を通じて、被災地にて子ども支援を行う団体の事業を支える助成金を交付し、被災地の子どもの育成を通じて復興に貢献いたします。詳細は下記の募集要項をご確認ください。

●募集について
2019年度ハタチ基金助成金募集要項

●申請書類様式
2019年度ハタチ基金助成金申請書
ハタチ基金経理処理体制確認書

●申請受付期間
2019年4月8日(月)〜4月22日(月)23:59 ※必着

●提出先(メールにてお送りください)
公益社団法人ハタチ基金 事務局 宛
メールアドレス:grant@hatachikikin.com

※本件に関する問合せ先
公益社団法人ハタチ基金 事務局 宛
電話:03-3330-0005  FAX:020-4665-3239
メールアドレス:grant@hatachikikin.com
*受付時間:平日9時〜18時

東日本大震災から8年を迎える大槌町の移り変わりと、学びの場の変化
2019年3月27日

ハタチ基金の助成対象である、認定NPO法人カタリバの「コラボ・スクール」活動報告をお届けします。


 

岩手県大槌町にて認定NPO法人カタリバが運営する、子どもたちの放課後の学びの場と居場所「コラボ・スクール 大槌臨学舎」。

3月に入り、岩手県大槌町でも暖かな日が差すようになりました。

 

■東日本大震災からの復興の様子

まもなく東日本大震災が発生してから8年。

町内は復興工事が進み、様々な場所が変わってきました。

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↑2018年6月にオープンした文化交流センター「おしゃっち」。

 

下の2枚の写真は、大槌町の中心にある「城山」から撮影したものです。

防潮堤や、中央の大きな建物「おしゃっち」など、道路や建物が整備された様子がよくわかります。

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2011年の大槌町。

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2018年3月の大槌町。

大槌町内では、自宅再建や、災害公営住宅への転居が進んでいる一方で、およそ400人弱の町民が、未だ仮設住宅に住んでいます(2019年2月現在、岩手県復興局生活再建課より)。

点在する仮設住宅団地の集約が行われることにより、仮設住宅からまた別の仮設住宅へ、引越しを余儀なくされる方もいます。

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こちらは、町内でも大きな盛土工事が行なわれている安渡地区。

現在、綺麗にならされた土地には、ようやく住宅が建設され始めました。

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2018年3月撮影。

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2019年3月撮影。

 

ここに立つ「木碑」は、2012年当時の男子高校生が地域の方々と共に建てたもの。

『大きな地震が来たら戻らず高台へ』という教訓は、地域の方々とともに話し合って決めました。

「朽ちる木碑を4年に1度の建て替えを行うことで、教訓を引き継ぎたい」という想いから、ここに建てられました。2017年に1回目の建て替えが行われ、次回の建て替えのために募金箱が設置されています。

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現在、大学生になった彼は、同じように自分の興味関心ごとについてプロジェクトを起こしている高校生の発表の場『全国高校生MY PROJECT AWARD2018岩手県大会』にて、審査員を務めました。

マイプロジェクトアワード岩手大会についての詳細は、こちら

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■大槌臨学舎の8年間の移り変わり

そんな町の変化とともに運営を続けてきた臨学舎。

臨学舎が開校したのは、2011年の12月。

当時は町内の集会所やお寺をお借りしてスタートしました。

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その後、プレハブの校舎を経て、2013年に現在の大槌臨学舎が完成しました。

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現在の大槌臨学舎の校舎。

 

 

震災から月日が経つと同時に、変化し続けてきた臨学舎。

子どもたちにとっても、臨学舎での過ごし方は勉強だけでなく、スタッフと話したり、マイプロジェクトをやったりと、多様な活動をするようになりました。

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スタッフだけでなく、ボランティアやゲスト講師としてたくさんの人がやってきます。

 

しかし、移りゆく中でも変わらず大切にしてきたことは、「子どもたちが安心・安全に学ぶことができる場であること」。

震災当時からめまぐるしく変化する町の中で過ごす子どもたちにとって、落ち着いて勉強ができ、放課後の居場所としての役割を変わらず担ってきました。

スタッフたち自身で検定や自習時に活用できる教材を揃え、子どもたちが自ら学習できる環境を整えています。

また、学習の進め方を身につけられるよう、手順を示す掲示物を作成するなど、主体的に学べるための工夫を凝らしています。

 

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検定教材を揃えているコーナー。

 

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学習のフローを示した掲示物。

 

こちらはスタッフがこれまでに見たワクワクする世界、心に残っている景色を子どもたちに紹介しているコーナー。

子どもたちのやりたいこと、好きなことを見つけるきっかけになるようにと、掲示を始めました。個性的な写真やスタッフの学生の頃の写真に、子どもたちは興味津々です。

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■激しい環境変化の中で、安心して学べる場所を

震災から8年目を迎える大槌町の子どもたち。

仮設住宅から本設の住宅への引っ越しや、学校も仮設校舎から新しい校舎への移動など、環境変化の激しい中で子どもたちは過ごしています。

そんな中で、自分のペースで学ぶことができ、全国各地から集まるスタッフと交流しながら、新たな世界を知ることができる。

大槌臨学舎は、設立してから変わらず大切にしている「子どもたちが安心・安全に学ぶことができる場」を、これからも子どもたちに届け続けていきます。

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【支援団体レポート】保育園での寄付の活用の仕方とは?(認定NPO法人フローレンス 小規模保育事業)
2019年2月26日

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ハタチ基金の助成対象である認定NPO法人フローレンス。

小規模保育園という事業で、ハタチ基金の寄付はどのように活用されているのでしょうか?

フローレンスからの活動レポートをご紹介します。

 


こんにちは。
わたしたちNPO法人フローレンスは、仙台市内で「おうち保育園」という小規模保育園を3園運営しております。
みなさまからいただいた寄付金は、この保育園での活動資金として活用しています。

「おうち保育園」は、0歳~2歳の乳幼児を対象とした12名~19名定員の小規模保育園です。

保護者や地域を巻き込んだ活動も多く、最近行った活動 ”もちつき会” では、
子どもはもちろん、保護者も大興奮でもちつきを楽しんでいました
保護者からはこんなコメントもいただいています。

“私も主人も初めての「おもちつき」だったので、子どもよりもはしゃいでしまいました。
娘も帰宅後、ぺったんぺったんとおもちをつく真似をしていました。親子で楽しい経験ができました。 ”

”普段は市販の餅を買って食べていたので、つきたてのお餅があんなにも美味しいなんてびっくりしました。
こども達も杵と臼を見る機会はなかなかないと思うので、とても良い経験になったと思います。 ”

おうち保育園では、子ども一人ひとりの個性や成長に合わせた日常の保育活動や季節を感じ五感を刺激するような遊びを行っており、
毎日子どもの笑顔や笑い声が絶えず、お迎えの時間になっても園に残って遊んでいく子どもたちが沢山いる、そんな保育園です。

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しかし、現在保育園に通っている子どもたちもその家族も、今は元気に笑顔で登園していますしお仕事もされていますが、
我々の園に申し込みをしてきて下さる方の中には、様々な理由から申込みをしても認可園に入れない、または申込みに行けない家庭も少なくありません。

ハタチ基金の寄付を利用し、現在、「おうち保育園」では専門の相談員(保育ソーシャルワーカー)を設置したり、
罹災証明のある家庭やその他の理由で保育料の支払いが困難な家庭への保育料免除を行ったりしています。

保育ソーシャルワーカーがいることで、保育園入園で困っている家庭の問い合わせがあった際、どういった受け入れやフォローが良いかを丁寧に話し合える環境が整いました。

その結果、

・保育園にご相談にいらっしゃったご家庭の大半が保育園入園が叶っています!!

・障害のあるお子さんは「おうち保育園」での保育園生活経験があることで、認可保育園に入る際にハードルがだいぶ下がったというお話しもいただいています!!

・沿岸部からこちらに引っ越しをされた方は、家族同居という理由で保育士数が低かったのですが、「おうち保育園」での保育料免除もあり入園が叶っています!!

ご家庭からは、毎回本当に沢山の温かい感謝やお礼の言葉をいただいています。

※対応事例がセンシティブなものが多く、ここで共有することができないことをお許しください。

みなさまからの寄付のおかげで、こういった地道ではあるけれども必要な活動が継続できています。

子育てや育児の課題、困りごとは、その家庭ごとに性質や内容、起因が異なります。
だからこそ、保育ソーシャルワーカーの存在は本当に大きいのだとということを、この1年実施してきて切に感じています。

これからも、「おうち保育園」に関わる子どもたちとその保護者の一助になれるよう邁進して参りますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

仙台のおうち保育園についてはこちら

https://mirai.florence.or.jp/news/3787/

ハタチ基金のご支援はこちらから

https://www.hatachikikin.com/lp/

助成先に新しく加わった「NPO法人キッズドア」の想い【支援団体レポート】
2018年12月27日

2018年度から、ハタチ基金の助成先に新しくNPO法人キッズドアの事業が加わりました。

宮城県の被災地域における、学習スペースと受験指導の運営です。

 

東北事業部長の對馬さんに、東日本大震災の被災地でキッズドアが事業を始めたきっかけ、これからの社会に対しての思いなどを伺いました。

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〇キッズドアさんが被災地で子どもの支援を始めたきっかけはどんなことでしたか?

 

キッズドアはもともと東京で子どもの学習支援などを行ってきました。震災後の2011年4月、東北の子どもたちのためになにかできることはないかと思い、スタッフが沿岸を回っていました。ちょうどその時に、被災した南三陸町戸倉小学校が、内陸の学校を間借りして新学期をスタートしたんです。

 

学校が再開したとはいえ、各地で避難所生活している子どもたちは、スクールバスなどで通っており、学校以外で友達とお話したり遊ぶ場もなく、震災後の緊張状態によるストレスを発散できずにいる状況でした。

 

そこで誰かが子どもに寄り添い、話をきく場が必要だと考え、戸倉小学校で子どもたちの学習と遊びを支援する放課後学校を始めたのが、キッズドアの最初の取り組みです。

戸倉小学校での支援実績を信頼していただき、近隣の中学校、高校の支援に取り組みが広がってきました。現在は、南三陸町志津川高校内に学習支援センターを設け、高校生や中学3年生の学習支援などを行っています。

 

同時に、震災直後から仙台に事務所を設置し、被災地沿岸から引越ししてきた中学校3年生のための受験指導「タダゼミ」を開始しました。寄付を原資に、無料で受験指導を提供する事業です。多くの東北大の学生さんたちが協力を申し出てくれ、今では、居場所機能をもつ自習学習スペース「Sリビング」、芋煮会・合宿研修などの体験活動、保護者からの相談への対応など、様々な活動を行っています。

 

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〇継続的に被災地の子どもの支援をすることで、変わってきたことはありますか?

 

ここSリビングには3年、4年と継続的に通ってきている子どもが多いです。学校でもなく、家族でもなく、第3の居場所が彼らにとって精神的な安定になっていると感じています。

 

一方、最近気になることは、発達障害、引きこもり、不登校の問題です。ご両親からの問い合わせや、そうした問題を抱えながらここに通う生徒さんも増えてきています。子どもの支援を行っている他の団体も同じような状況だと聞いています。

〇キッズドアさんが被災地での子ども支援を通して目指す社会の姿はどんなものでしょうか?

 

被災地をひとくくりに伝えるのは難しいですが、誰かのことを他人事ではなく、自分事として考えられるような社会です。お互いに手を取り合って若者を支援すれば地域が活性化されると思っています。様々な理由で環境に恵まれない子は、周囲のサポートが必要です。それができる社会の仕組みが必要だと考えています。

 

私たちは学習支援をしていますが、それはきっかけのひとつで、スタッフはその先を見据えて子どもたちに接しています。勉強だけでなく、普段出会わない人と会話すること、経験したことのない体験を幅広くしていくこと。そういったことを通して、子どもは成長していきますよね。10代の時だからこその感動、憧れ、経験にいっぱい出会って欲しいと願っています。

 

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■ハタチ基金への支援はこちら

https://www.hatachikikin.com/lp/

■NPO法人キッズドアについてはこちら

http://kidsdoor-fukko.net/

長く厳しい7年を越え、ようやく戻り始めた子どもたちの声【活動レポート】
2018年11月7日

ハタチ基金の支援事業の一つである「みなみそうまラーニングセンター」は、まだまだあらゆる業種で人材不足が続いている福島県南相馬市にて、発達障がいなど様々な課題を抱える子どもたちへ学習支援や心理ケアを行う施設です。

また同施設内には、小規模保育施設「はらまちにこにこ保育園」が併設され待機児童解消に向け活動しています。今回はその様子についてお伝えします。


<はらまちにこにこ保育園から>

8月22日に『にこにこ夏祭り』を行いました。
朝からうきうきわくわくの子どもたち。シールラリーのカードを首から下げてまずはお買い物へ♫

クレープ屋さん、わたあめ屋さん、リンゴあめ屋さん、ヨーヨー釣り、色んなお店がありました!

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りんご飴ひとつください♪

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<みなみそうまラーニングセンターから>

文部科学省委託事業として、発達障がいなどの様々な課題を抱える子どもを含めた地域のサードプレイスとして、学習や生活支援を幅広く行っています。

被災地域での除染作業が終わり放射線量も下がり安定していることから学校への登下校を歩きで通う児童が増えました。長く厳しい7年を超えようやく子どもたちの声が再び戻りはじめています。

不登校気味だった児童は「ラーニングセンターは楽しいから行く」と通いはじめ、少しずつ人と関わることに自信を取り戻し、今年度からは学校に通いはじめています。また、これまで自分の感情を言葉で表現することが苦手で進学を諦めていた生徒も高校入学を果たすことができたことは、スタッフ一同喜びの一幕でした。

文部科学省の緊急スクールカウンセラー等派遣事業で、南相馬市内14ヶ所の放課後児童クラブを訪問し、児童への心理ケアや学習支援をおこなってきました。南相馬市教育委員会との連携により、南相馬市の不登校児童支援生徒数は全国や他の被災地の平均を大きく下回ったのは大きな成果です。

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ただ人材不足のため専門人材を募集しても殆ど応募がないという状況は依然続いています。そこで法政大学現代福祉学部 湯浅誠教授にご協力いただき、子どもの放課後の学習支援に適した人材を地域や学生から掘り起こし、子どもの放課後の環境を整えるための調査研修を南相馬市で実施しました。この取り組みでは実際に法政大学の学生にみなみそうまラーニングセンターの支援や一緒に放課後児童クラブ訪問を行う活動にご参加いただきました。法政大学の皆様来訪いただきありがとうございました。

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震災による精神的な傷により、本来発達障がいではないはずの子ども達にも発達障がいに近い行動や発達の遅滞などがみられるという状況も見受けられます。まだまだ子どもとその家族の方々への継続した支援を行っていきたいと考えています。

子どもにとって、安心できる場所ができることは、そのまま親の安心感につながります。安心で安全な、子どもの居場所づくりに、これからも取り組んでいきたいと思っています。


 

■ハタチ基金のご支援方法についてはこちら

▼呼びかけ人(毎月の継続寄付会員)として毎月支援する

http://www.hatachikikin.com/shien/personal

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http://www.hatachikikin.com/shien/tudo/donate
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家庭の悩みにより深く寄り添う保育園を目指して【活動レポート】
2018年10月9日

ハタチ基金の助成対象である認定NPO法人フローレンスは、仙台市内で「おうち保育園」という小規模認可保育所を運営しています。

おうち保育園仙台の最近の様子について、ご紹介いたします。


フローレンスが運営する「おうち保育園」は、0~2歳の乳幼児を定員12名以上22名以下という少人数でお預かりしています。

現在、仙台市青葉区には「おうち保育園」を3園運営しています。

そんな「おうち保育園」では、親子の笑顔をさまたげる社会課題に向き合い、伴走してゆくべく、現場スタッフが日々奮闘しています。

2017年度から始まった「保育ソーシャルワーク」の取り組みにおいては、仙台支社に「保育ソーシャルワーカー」を配置し、現場スタッフとともに親子が抱える様々な問題に取り組んでいます。

昨年から始まったこの取り組みですが、卒園した保護者の方からは、SNSを通して大変あたたかな言葉をいただきました。

一部抜粋して、ご紹介いたします。

**********(ここから抜粋)***********

初めまして?仙台のおうち保育園に通っていた者です(*^^*) とても感動したので感謝をお伝えしたいと思いメッセージを書いています。

……おうち保育園さんへ通いはじめてから、園長先生を初め先生方が良いところをたくさん褒めてくれて伸ばしてくれたお陰で言葉も3語文話せるようになったり、お友だちに優しくしたり、おもちゃを貸してあげたりと、家では絶対に喧嘩になるか泣き叫んでしまってたのに、落ち着いて過ごせるようになったのが本当に嬉しかったです。

お散歩も毎日連れていってくれ、嫌な顔せずにフォローして頂き心から感謝しています。こんなに素敵な先生方にもっと早くから出会いたかったです?愛情を持って温かく関わってくれ何より他の子と同じように接してくれたのが救いでした。本当にありがとうございました。

今日は二人とも最後の登園でした。 先生方が作品集を作ってくれていてメッセージも細かく書いてくれていて感激しました。帰宅してからじっくり読んでいたら涙が溢れました。本当に寂しいです。

(中略)おうち保育園を作ってくれて本当に本当にありがとうございます?
先生方に感謝を伝えましたが、是非この活動を続けてください。 仙台にも病児保育が出来るのを期待しています。

***********(ここまで)**********

育児の悩みは本当に人それぞれ。そして、パッと見てわかるものばかりでもありません。

おうち保育園では、お迎え時などの小さな時間でも、一日のこどもの様子をお伝えしながら、小さなきっかけも見逃さないよう、細かなコミュニケーションを大切にしています。

 


 

■ハタチ基金のご支援方法についてはこちら

▼呼びかけ人(毎月の継続寄付会員)として毎月支援する

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学習クーポンを、「習い事」でも利用可能にしている理由【活動レポート】
2018年8月6日

ハタチ基金の支援団体の一つである公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(以下CFC)は、世帯の所得による学習機会の格差をなくすため、経済的に苦しい家庭の子どもに学校外教育バウチャーを提供し、学びの機会を作り出しています。

そんなCFCのクーポンは、学習塾だけでなく、スイミングやピアノといった「習い事」にも使うことができます。その理由とは?

CFCのブログ記事からご紹介します。


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「CFCのクーポンは、なぜ学習塾以外にも使えるんですか? 習い事は贅沢だと思うのですが・・・」

日ごろ活動をしていて、このような質問をいただくことがあります。

こんなとき、CFCは習い事等による【非認知能力の向上】の話をすることが多いです。非認知能力とは、学力以外の力、例えば、やり抜く力や勤勉性などを指していて、非認知能力と将来の所得との相関は、近年研究でも明らかになっています(参考「非認知能力と子どもの貧困」)。

ただ、活動をしていて、子どもたちの状況は本当に様々で、理屈だけでは表現しつくせない点が多いと感じます。今回は、あえて事例をもとに、学習塾以外の学校外教育の重要性をお伝えしたいと思います。

■子どもの多様性とニーズの多様性

知っている方も多いと思いますが、じっとしていられない、コミュニケーションが苦手、読み書きが極端に苦手・・・そんな発達の凸凹を「発達障害」と言います。

以前、発達障害のある中学2年生の男の子の保護者さまから、こんなお手紙をいただいたことがあります。

現在、息子は、クーポンを利用してスイミングを習っています。息子には、障害があり、友達も作れず、療育も途切れてしまいましたが、スイミングは彼の居場所の一つとなっています。本人も私も不安ですが、勉強も頑張ろうと話しています。夢に少しでも近づければ嬉しいです。

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このほかにも、発達障害のあるお子さんの保護者さんからは、様々な声が寄せられています。

「ピアノを習うようになって、最近は1曲ひく間、じっと座っていられるようになりました」

「手に職をと思い、思い切ってパソコン教室に通ってみることにしました。興味を持ってくれてよかったです」

このような声を聴いていると、「子どもが教育事業者を選べる」というクーポンの仕組みが、うまく活かされていることを嬉しく感じるとともに、子どもたちは本当に多様で、ひとりひとりの成長には、学力の向上だけでなく、様々なニーズがあることに改めて気づかされます。

■習い事自体に特別な想いを持っているケースも

また、子どもが習い事自体に特別な想いを持っているケースもあります。

宮城県に住んでいる高校1年生の女の子は、東日本大震災での被災でお父様を亡くされました。彼女は現在、クーポンを使ってピアノ教室に通っていますが、ピアノを始めたのは、亡くなったお父様がピアノを弾いていた影響があったそうです。

そんな彼女は、「私にとってピアノは嫌なことを忘れることが出来たり、気分転換になったりと、生活に欠かせないことだし、夢中になれること」と表現しています。将来はどんな形でもいいから、音楽に関わる仕事につきたいと言っています。

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背景こそ知らなければ分からないことですが、習い事自体が、子どもたちの心を支えるものにもなりうるのだと気づかされた一例でした。

■信頼できる大人との出会いが支えになる

CFCのクーポンを使っているお子さんではありませんが、子ども向けの自然体験活動(キャンプなど)を企画している団体の方から、以下のような話を聞いたことがあります。
「小学生のころ、よくキャンプに参加していたAくんは、中学に進学し、不登校になりました。しかし、ある日、Aくんは突然「小学生の時に参加していたキャンプのリーダー(活動中に面倒を見てくれるお兄さんお姉さん)に会いたい」と言いだしました。団体のスタッフが早速Aくんに会いに行ったところ、Aくんはとても喜んでくれました。それから、団体は継続してAくんの様子を見守っています」
この話を聞いて、Aくんにとって、キャンプで自分の挑戦をいつも応援してくれる大人がいたこと、そして、その人たちがピンチの時に駆けつけてくれたことは、このさき本当に大きな励みになるだろうと感じました。

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加えて、子どもに変化が起きたとき、家族だけで抱え込まないことは大切です。家族ががんばりすぎた結果、体調を崩したりして、事態を複雑で深刻にしてしまうことがあるからです。この意味でも、この団体が家族とかかわりを持ち続けることは重要だと思います。
今回ご紹介したのは、発達障害のある子どもや、親御さんを亡くされた子ども、不登校の子どもなどのケースのため、あくまで特殊な事例だと思われるかもしれません。ですが、実はどんなお子さんでも、ひとりひとり特性や背景は異なり、状況もニーズも様々です。

そんな多様な子どもたちが自身の状況に合わせて、クーポンの利用先を自由に選び、生きていく上での肥やしとなる経験ができるよう、これからも活動を続けていきたいと思っています。

 


 

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