被災地からのメッセージ

夢の実現に向けて一歩ずつ

私は二年前の東日本大震災の津波で家を流されてしまいました。今までの生活とは一変、もちろん自分の部屋もなくあまり自由のない暮らしを二年間し、その間何度となく震災を恨みまた悔しくも感じてきました。そして約一か月前やっと新居も見つかり少しずつではありますが以前のような生活ができるようになりました。
私の夢は商品のデザインや企画、それに伴う設計を行うことです。特にアイデア商品の企画を行う仕事に従事することが夢で、高齢者や身体障害者の方の自立支援につながるような物を作りそれを使って自分で何かが出来た時の喜びや達成感を自らの目や手で味わってもらいたいのです。震災当時、特に高齢者の方や障害を持った多くの方々はとても辛くうしろめたい日々を送っていたのではないか。そして今もなお、多くの方々が前向きな気持ちになれないままでいるのではないかと感じています。そんな時にでも、ほんの一瞬でも気が紛れ楽しさを感じながら手先や思考力を使うような何かを作りたいと考えています。その為の自分自身への今後の課題はその何かを見つけることです。それを見つけるために、私は様々な体験や経験を積まなければなりません。今以上に感性を磨き色々なものを見て、触れて感じて時代の流れに沿った新しい文化を学んでいきたいと思っています。


高校1年生(宮城県石巻市) / チャンス・フォー・チルドレン