放射能によって外遊びができない
福島の子どもたちのための屋内公園
ふくしまインドアパーク(認定特定非営利活動法人フローレンス)

ふくしまインドアパーク2
※このページの情報は、2012年度のものです。最新の情報はこちらをご覧ください。

震災後の課題

放射能の問題が長期化するに伴い、未就学児をお持ちの親御さんは、
「どこの公園が清掃済みか分からない」
「除染済みの公園でも放射能量が元に戻っているのではないだろうか」
と、外遊びに対する不安を感じています。運動能力を補ったり、ストレスを軽減するためにも、福島にはまだまだ「安心」して遊べる屋内公園が必要です。

被災地での活動

福島の子どもたちに思いっきり遊べる場所をプレゼントしたい。その想いでスタートしたふくしまインドアパークは、2011年12月に郡山園、2012年8月に南相馬園をスタートしました。それぞれの園の特徴を活かしながら、施設スタッフが一緒に遊び、楽しむ、コミュニティ創出型の公園を運営しています。(南相馬園は、2014年2月28日に閉園いたしました。)

ふくしまインドアパーク3

遊び場からコミュニティ創出の場へ

地元郡山の英語教室や体操教室の先生、おもちゃの病院のボランティアの方、おもちゃ屋さんや本屋さんが、ふくしまインドアパークでイベントを開催してくださるようになりました。そうしたイベントが人と人とのつながりを広げるきっかけになり、コミュニティ創出につなっがています。

ふくしまインドアパーク4

憧れのバレリーナと過ごす夢の機会

英国のアーティストの皆様からハタチ基金へのご寄付いただいたご縁で、英国のバレエ団員所属されたご経験のあるバレリーナの吉田都さんがトークショーを開催して下さいました。地元のバレエ教室の子どもがたくさん集まった、熱気のあふれる中で踊り方のアドバイスや、夢の実現のためにどんなことをすればよいのかなど、たくさんのお話をして下さいました。

ふくしまインドアパーク5

これまでの成果(2012年度)

◎郡山園
「1年間で福島の子ども達を1万人笑顔にする!!」を目標に活動してきました。1年間で焼く13,000人のお子さんが来場しました。
◎南相馬園
オープンから7ヶ月半で約2,000人のお子さんが来場しました、また、地域の有識者を参加者とする委員会を2ヶ月に1回ペースで開催し、地域の要望を運営に活かしています。

今後のビジョン「住民とのコラボレーションの場へ」

運営2年目となり、パークの特徴が明確になってきました。それは、施設スタッフが子どもと積極的に遊んだり、親御さんとお話したり、一緒にイベントで楽しんだりと、様々なはたらきかけをするところです。いいとことを伸ばしながら、コミュニティ創出の場や、地域住民とのコラボレーションの場へと進化させることが今後の目標です。

福島の未来をつくる子ども達と一緒に

南相馬園から車で20分程いくと、小高区や浪江町といった津波被害があった地域に着きます。震災から手付かずの地域、これから復興に向かって進んでいく地域と状況は様々です。子ども達と汗だくになって遊んでいると、ここが被災地であることを忘れます。なんでも遊びにしてしまう子ども達は、楽しみを見つける天才です。福島の未来をつくっていく子ども達と一緒に楽しく遊びながら、地域に寄り添った運営を続けていきたいです。(南相馬園施設スタッフ)

ふくしまインドアパーク