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2026.02.20 地域の中で将来を思い描けるきっかけづくりを プログラミング教室「KIZUKIT BASE」~一般社団法人イトナブ石巻~

「地方部でも都心に負けないプログラミング教育」をスローガンに、宮城県石巻市を拠点に、小中高生向けのプログラミング教育を提供している、一般社団法人イトナブ石巻。

新しい技術に触れることを通して、出会いや学びが生まれ、地域のコミュニティを育むことを目指して活動を続けています。

イトナブ石巻の金光宏さんに、石巻地域の子どもたちを取り巻く課題や、支援を続ける中で感じた子どもたちの成長について伺いました。

一般社団法人イトナブ石巻 金光宏(かねみつひろ)さん

山形県山形市出身。 2018年よりプログラミング教育に従事。子どもから大人まで、各世代に応じたプログラム設計と指導を行う。技術指導にとどまらず、参加者同士がつながるコミュニティづくりにも力を入れ、人と学びが循環する環境づくりを実践している。 これまでに12自治体でプログラミング人材育成に携わり、延べ800名以上に向けて技術教育を実施。イトナブの利用者からは、「よっつ」の愛称で呼ばれている。

生まれ育った石巻で将来を思い描くことができずにいる子どもたち

宮城県石巻市は、東日本大震災で津波による甚大な被害があったことで、地域産業が失われ、多くの学生が地域の外へと流出しています。生まれ育った地域に希望を見出せなかったり、地域の中で将来を思い描くことが難しくなっているのかもしれません。本来は石巻で生きていきたいと考えている学生であっても、都心へ進学・就職せざるを得ない状況が続いています。

そんな課題がある中、2024年にスタートした子どもの居場所、「KIZUKIT BASE(キズキット ベース)」。小学生〜高校生の子どもたちが放課後の時間を有効に使い、プログラミングを活用して「居場所づくり」や「学ぶきっかけづくり」を行うプログラムです。子どもたちが「自分の将来を自分で作りたい」と思えるような力に繋がる、論理的思考や挑戦心を養うことができる場所です。

今年度は、ハタチ基金の助成を利用し、KIZUKIT BASEや児童放課後クラブに通う小中高生を対象に、ITに触れるワークショップを実施しました。

より多くの子どもたちや学生に学びのきっかけを提供するとともに、学年にとらわれず地域コミュニティを形成することで、将来の視野を広げ、地元でも未来を描く力を育めるよう支援していきたいと考えています。

マインクラフトでパソコン体験をしながら、子ども同士で交流する様子。

きっかけがあることで 広がっていく地域コミュニティ

KIZUKIT BASEに関わる子どもたちが増えたことで、各々が友だちを誘って遊びに来てくれるようになりました。ここで出会った子ども同士が少しずつ会話を交わすようになり、コミュニティが少しずつ育ってきていると感じています。

一方で、プログラミングやデジタルに触れたことのない子どもがまだ多くいます。やってみたい気持ちはあっても、どう始めればよいか分からず、一歩を踏み出せない子も複数見受けられます。しかし、一度挑戦すると、時間を忘れて夢中になってくれる姿を、支援する中で見ることができました。

ROBLOXでゲーム制作に熱中して取り組む中学生。

また、最近では、プログラミングに興味を持つ中学生の保護者からご相談をいただくようになりました。これまでは小学生の参加が中心でしたが、中学生が加わったことで、さまざまな年代の学生が同じ空間で学ぶ環境が生まれています。 

当初はゲームを目的に来る子どもがほとんどでしたが、次第にパソコンや技術に興味を持つ子どもが増え、遊びを学びへとつなげられるようになりました。ゲームに興味を持って来てくれること自体も嬉しいことですが、新しいことへの関心が芽生えた点を、特にうれしく感じています。

新しいことへのチャレンジを後押しできるように

新しいことにチャレンジしたり、好きなことをとことん学んだりと、子どもたちにはたくさんの可能性があると日々感じています。3Dモデリングやレーザーカッターなど、これまで全く触れてこなかった技術に挑戦する子も。きっかけがあることで楽しさに没頭し、次々と新しい学びにつなげている姿に感動しています。

3Dモデリングに挑戦する子ども。

関わった高校生の中には、実際にエンジニアとして就職した事例があるほか、エンジニア職以外であっても、パソコン操作を学んだことで職場で活躍しているといった声をいただいています。

こうした成長のチャンスを大切にしながら、これからも支援を続けていきたいと思っています。

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