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【震災から5年】ゆっくりと長い視野で東北の子どもたちを応援し続けたい。
2016年3月11日

2011年3月11日。あの日から5年を迎えました。
「震災から20年間、被災地の子どもたちを支えること」を目的とし
2011年4月に設立したハタチ基金も、この4月で設立から5年を迎えます。

ご挨拶に代えて、設立者の一人である代表理事の今村久美からのメッセージをお伝えします。
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5年前の2011年4月17日。

自分にできる事を探して、石巻市をめぐっていた時、とある17歳の少女に出会いました。「地震の日から両親と会っていない。まだ見つからないけど、多分もう帰ってこないと思う。」と言いながらも、近所の小さな子どもたちに遊びの機会を作っていた彼女。
「自分もつらいけど、小さな子たちはもっとつらい」と、静かにはにかみながら、控えめな言葉で話していました。彼女の笑顔からは、強い意思と同時に、泣くに泣けない深い寂しさを感じました。

彼女は、この電灯もない町の中で、毎日どんな気持ちで眠りにつき、どんな気持ちで朝を迎えているんだろうか。
一体この大きな東北沿岸の町々には、彼女のような少年・少女が何人いるのか。

私は強烈な無力さを感じ、「自分にできることをしよう」という考え方を変えなければいけないと思ったのです。本当に彼女たちを支えようと思うならば、長い時間をかけて寄り添う覚悟が必要で、さらに一人ひとりの置かれている状況に、細やかに心を寄せる専門家同士が手をつなぐ必要がある、また、遠方からも支援をしようと心を寄せてくださる方々にご賛同していただき、長きにわたって応援をしていただく方法をつくらないといけない、そんな思いで、ハタチ基金をつくっていきました。

この5年間、本当に多くの方々にご参加いただき、支援事業を実施する団体は、それぞれの場所で、安心して目の前の子どもたちを応援する日常を過ごせています。

震災から5年。震災の年に生まれた世代は、5歳。
小学1年生だった世代は小学5年生。
中学1年生だった世代は高校2年生。
高校1年生だった世代は20歳。

私が石巻市で出会った少女は今年22歳。専門学校を卒業し保育士として働きながら、心を許せる人と家族になったと連絡が届きました。

これからも皆様と一緒に、ゆっくりと長い視野で、東北の子どもたちを応援し続けたい。ハタチ基金へのご支援のほど、どうぞよろしくお願いします。

(公益社団法人ハタチ基金代表理事 今村久美)
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