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2016.08.05 1607【ハタチ基金】東日本大震災から5年、子どもたちのいま(学校外教育バウチャー提供事業)

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 1607発行【ハタチ基金メルマガ】 http://www.hatachikikin.com/
~東日本大震災発生時に0歳だった赤ちゃんが、無事にハタチを迎えるその日まで~
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目次
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1.【支援団体レポート】東日本大震災から5年、子どもたちのいま
(学校外教育バウチャー提供事業より)
2. ハタチ基金「2015年度活動報告書」に関して
3. ご支援方法について
4. 2016年6月のご寄付のご報告
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日本マクドナルドが募集した「マクドナルド オリンピックキッズ」に、
宮城県気仙沼市松岩小5年の高田麻衣さん(10)が選ばれました。
高田さんは8月5日のリオデジャネイロ五輪開会式で入場行進に参加する予定です。

約4,000通の応募から作文審査を経て選ばれた小学生7人のうち、
東北から唯一の参加者となる高田さん。
高田さんは東日本大震災の津波で気仙沼市中みなと町の自宅が被災。
自宅再建に伴い転校した松岩小3年の時、両親の影響でバレーボールを始めました。

任命式では「女子日本代表で憧れの木村沙織選手を見てみたいし、
気仙沼の人に堂々とした行進を見せたい」と話しました。

<リオ五輪>被災地の子 開会式で行進(2016/07/06 河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160706_13015.html

リオ五輪 「オリンピックキッズ」任命式 8人が入場行進 (2016/07/24 毎日新聞)
http://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20160725/k00/00m/050/022000c

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1.【支援団体レポート】東日本大震災から5年、子どもたちのいま
(学校外教育バウチャー提供事業より)

ハタチ基金の支援団体の一つである公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(以下CFC)は、
東日本大震災で被災した経済的困難を抱える小・中・高生に対して、
塾や習い事などの学校外教育サービスで利用できるクーポンを提供しています(学校外教育バウチャー提供事業)。

また、クーポン利用者に対して大学生ボランティアが進路や学習、クーポンの利用方法について相談にのり、子どもたちの成長を支えています。

今回のメルマガでは、震災から5年を迎えた被災地の子どもたちを取り巻く現状について、
職員が感じていることをお伝えします。

春に新年度を迎え、努力が実って次のステージに進んでいく子どもたちもいれば、一方で、
いまだに前に進むことができず、苦しい状況下に置かれている子どもたちも数多く存在します。

私が特に気になっているのは「家族関係の崩壊」と「住環境の問題」です。
言うまでもなく、子どもが健やかに成長していくためには、家族の存在が非常に重要です。
しかし、東北の現場にいると家族の関係が悪化し、子どもがその中で苦しんでいる状況を見聞きします。その中には、例えば以下のようなケースがあります。

<3世代で住んでいた家を津波が襲って、長女とその母親が亡くなった。
しばらくは祖父母、父、次女で生活をしており、元の場所に家を建てられるようになったが、
祖母はもう戻りたくないと言う。祖父は自分の故郷に帰りたいと思うが、
老妻を無理に連れて帰るわけにはいかない。そうこうするうちに父は再婚し、
祖父母のもとに取り残された次女は、自分の将来を描けないでいる。>

こういったケースはなかなかメディア等でも伝えられず、私たちとしても今すぐにどのような協力が出来るかは答えが出せません。しかし、自分にはどうしようもない状況の中で苦しんでいる子どもがいるのは確かです。

また、家族関係の悪化には住宅の問題も大きく影響します。
阪神・淡路大震災では震災後5年時点で仮設住宅が撤去されたのに対し、
東北の被災3県では、6万人近くの方々が仮設住宅で生活しています。今も仮設住宅に住む、
あるクーポン利用者の親御さんは「震災当時は小さかった息子も、今は体も大きく、
難しい年頃。勉強部屋もないし、息子とは適度な距離感も必要な時期だが、仮設では不可能。」とおっしゃっていました。

国が整備を進めている災害公営住宅に関しても入居者からは、再建した持ち家や一般の賃貸物件の
入居者と比べて、生活復興感(「生活の充実度」「生活の満足度」などに関する計15項目を5段階で
評定)が低く出ており、問題の長期化はますます懸念されます。

ハード面の整備の遅れが、家族関係や子どもの生活に影響を与えている現状が見える中、
少し嬉しいお話を聞くことが出来ました。前述の親御さんとの話の最後に
「子どもとCFCの大学生ボランティアとの面談はとてもありがたいです。
親には言いづらいことも、年の近いお兄さんには相談できているようで。助かっている。」と
言葉をかけていただきました。

ハード面、ソフト面の更なる拡充が求められる6年目、我々はこれからも目の前の子どもに寄り添い続けていこうと思います。

CFCブログ「東日本大震災から5年、子どもたちのいま」
https://cfc.or.jp/archives/column/2016/05/11/14663/

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2.ハタチ基金「2015年度活動報告書」に関して

2015年4月~2016年7月末にご寄付いただいた皆様へ、
9月上旬を目処に「2015年度ハタチ基金活動報告書」を発送させていただきます。
支援実施団体の活動の様子、支援を受けた生徒へのインタビュー等を掲載予定です。

※郵送物停止のご連絡をいただいた方以外で、ご住所のご登録がある方へお送りいたします。
 送付先住所についてご変更がある方は本メールにご返信する形でお知らせください。
 (先日お送りした住所確認のメールにご返信いただいた方は不要です。)
※海外在住の皆様や一部ご希望者の方には、メールにてPDF版活動報告書をお送りいたします。

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3. ご支援方法について

▼呼びかけ人(毎月の継続寄付会員)として毎月支援する
 http://www.hatachikikin.com/shien/personal

▼都合に合わせて都度支援する
http://www.hatachikikin.com/shien/tudo/donate

▼ハタチ基金へのご支援に繋がる「アマネカ・カスタム ハタチ基金チャリティーモデル」
(ブックカバー)が発売中です。※数量限定
http://jerrycole-design.com/amaneca/am-c4/am-c4-charity/

【ハタチ基金を周りの方に広めるご支援】

▼チャリティーイベント・商品についての事例ご紹介
http://hatachikikin.com/charity 

▼Facebook
http://www.facebook.com/hatachikikin 

▼Twitter
http://twitter.com/hatachikikin 

 ※「いいね!」やシェア、リツイートなどにご協力ください。

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4. 2016年6月のご寄付のご報告

 ●寄付金額合計:15,747,751円
 ○呼びかけ人(継続):2,859,000円 1,196件
 (新規6名、退会7名)
 ○個人(都度):88,724円 15件
 ○法人・団体(都度):12,800,027円 16件
 ※都度寄付に関しては申込ベースの数値

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