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活動レポート
2018.05.07 保育ソーシャルワークと被災地支援のための保育園

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ハタチ基金の助成対象である認定NPO法人フローレンスは、仙台市内で「おうち保育園」という小規模認可保育所を運営しています。

おうち保育園仙台がチャレンジする、保育を通した新しい取り組みについてご紹介します。

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フローレンスが運営する「おうち保育園」は、0~2歳の乳幼児を定員12名以上22名以下という少人数でお預かりしています。

待機児童問題は東京など大都市圏だけの問題と思われがちですが、東北の中心部である仙台市でも震災以降、待機児童数が全国3位にまで増え、2017年10月時点の待機児童数は594人に上っています。

そんな仙台市で、これからの東北を担っていく子どもたちの成長と、働けずにいる保護者をサポートしていきたい。

そうした思いから、仙台での「おうち保育園」は始まりました。

2017年春に開園した、3園めとなる「おうち保育園かしわぎ」では、2年めを迎え、年度途中の入園申し込みも順次寄せられているところです。
そんな「おうち保育園かしわぎ」では、今季、2つの大きな取り組みを行っています。

一つは、2017年度から始まった「保育ソーシャルワーク」のとりくみです。

震災から6年が経過し、私たちは、今の被災地が「物質的な復興」が必要なフェーズから、壊れてしまった家族の笑顔を取り戻す「こころの復興」に移り変わっていることを、保育園に通う親子の笑顔を通して感じています。

フローレンスは、保育園に通えば、親子に伴走して、子育てをともに実りある笑顔あふれるものにしていく「保育ソーシャルワーカー」を支社に配置し、現場との関わりを具体的に進めています。

「保育ソーシャルワーカー」は、まだ日本にない仕事です。

ですが、この取組に現スタッフが参画し、具体的な対応をこれから始めていきます。

この新しい取り組み「保育ソーシャルワーク」の実践を通して、より困難な状況にある仙台市の親子の笑顔を取り戻せるよう、地域の力を結集できる仕組みづくりを進めていきます。
もう一つは、被災地支援のための保育園、を明確に打ち出す取り組みです。

仙台市の認可保育園には、東日本大震災で被災した罹災証明書を交付された家庭の子どもは、保育料の減免を受けられる制度があります。

しかしながら、この制度には「市内に居宅がある持ち家または借家」などの要件があるため、例えば東北の他の地域で家を失い、働き口を求めて仙台市に転居してきた方などは対象になりません。

そこでフローレンスは、この制度の不備を解消する被災地支援事業の一環として、「どこの」「どのような内容の」罹災証明書をお持ちの方でも、おうち保育園かしわぎ利用時の保育料を無料とすることにしました。
今、ホームページで園児募集を行っています。

経済的に困窮し、市街地に移り住んだ対象家庭にとどくよう、 お知らせを強めていきます。

<おうち保育園かしわぎ について>
仙台市のおうち保育園「かしわぎ園」

 

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