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震災直後に生まれた女川の子どもたちの元気いっぱい成長記録
2019年7月19日

ハタチ基金の助成対象であるコラボ・スクールから、支援者の皆さまへのメッセージが届きましたのでご紹介します。


宮城県女川町にてNPOカタリバが運営する、被災地の放課後学校コラボ・スクール女川向学館。今回は、震災直後に生まれ女川で育ち、春から小学2年生になった子どもたちの成長の姿をレポートいたします。

昨年4月、緊張した面持ちで女川向学館へ登校する当時小学1年生の子どもたち。
校庭には、いまは撤去された仮設校舎が立ち並んでいました。
初めての先生、初めての授業に不安の表情を浮かべながら、小学校からの通学バスを降り、女川向学館の昇降口までの道を歩きます。

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女川向学館では、小学1年生~小学3年生までが同じ教室内で授業を受けます。
大きな声で四字熟語を読んだり、ブロック遊びをしたり。書写や計算パズルなど一つの授業のなかでも次から次へと教材を変えながら授業が展開していきます。

学年ごとにグループで座り、スタッフのサポートのもと1年生も初めての授業にチャレンジ!
授業のスピードと元気いっぱいな教室の雰囲気に圧倒されながらも、小学2・3年生の先輩の姿をお手本に見よう見まねにやってみます。

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はじめは慣れることに精一杯の様子だった子どもたちも、夏にはすっかり授業に溶け込み、毎回の授業でできることが増えていきました。積極的に手を挙げて、発言する子どもたちが何人も!勉強にも遊びにも、全力投球!女川向学館でも元気いっぱいです!

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とはいえ、まだまだ甘えたい1年生。スタッフにくっつき甘えようとする姿も見られます。時には友達と喧嘩をしたり、遊びに夢中になってしまいなかなか勉強に身が入らないことも。

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秋になると、自然が大好きな子どもたちは、バスを降りてから女川向学館までのわずかな道のりにある草花をスタッフにプレゼントしてくれました。「あ!虫がいた!」と男の子をかき分けて、虫の姿に駆け寄る女の子も。

子どもたちは口々に、「先生、あのね、今日学校でね…」とたくさんのお話をスタッフに向けてしてくれるようにもなりました。難しい算数の問題にも、自分の小さな指を使って、たまにはスタッフの指を借りて、一生懸命数えながら取り組んでいます。

子どもたちにとって、女川向学館はたくさんの発見と学びのある安心できる場となっているようです。

さあ、そろそろ進級のシーズン!
「次はみんなが先輩になる番だね!準備はできているかな?」とスタッフが子どもたちに声をかけると、ドキドキした緊張とこれまでやってきたという自信、また新しい1年生への期待が入れ混ざった表情を見せてくれました。
みんなはどんなお兄さんお姉さんになるのかな?

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今年4月。小学2年生に進級した子どもたちは、女川向学館に新しく通学する5名の小学1年生を迎え入れました。1年前に先輩に見せてもらったお手本の姿を、次は自分たちが後輩へ見せる番です!

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スタッフのサポートがなくとも、自分で教材を準備し、宿題をスタッフへと見せにくる新2年生の子どもたち。昨年までは”宿題”とはいったい何なのか、理解することも難しかった子どもたちが、いまでは家で宿題をすべて終え、「全部やれたよ!」とスタッフのもとに自分で見せにきてくれるようになりました。
学習に取り組む姿勢も立派! 誰に言われなくても自分で姿勢を正し、勉強に取り組みます。

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昨年度から担当しているスタッフは、「子どもたちにやり抜く力がついたと感じている。宿題はもちろん、一つ一つの学習にも諦めず、最後まで取り組もうという姿勢が身についてきている。」と話します。学年が上がるにつれて難しくなる漢字や計算の勉強も、自分の力で解ききるまで一生懸命考える姿は、新1年生にとっても憧れの存在となっています。

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新しく5名の1年生を迎えさらにパワーアップした教室には、子どもたち・スタッフともに常に明るい声と笑顔が絶えません。

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女川向学館での授業やスタッフとのコミュニケーションを楽しみに通っている子どもたち。今後、どんな成長を見せてくれるのでしょうか。
元気いっぱい楽しく学びながら、これからもみんなで力を合わせて、がんばっぺし!

コラボ・スクールwebページより転載