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活動レポート
2022.01.24 放射線への不安で難しかった“自由な外遊び” いま、南相馬の親子に楽しさを伝える~Collabo×Stationのイベントから~

ハタチ基金の助成先団体のひとつ、NPO法人トイボックスが運営するCollabo×Station(コラボ・ステーション)では、地域と協働しながら「子育て」と「働く」を応援するプログラムを展開しています。今回、プログラムのひとつ「プレイパーク南相馬」が、親子や地域の方々向けに初めて開催されました。

現場スタッフより、イベントの様子と参加した方々の声をお届けします。

NPO法人トイボックスでは、今年度からCollabo×Station(コラボ・ステーション)事業をスタート。
2021年12月、2022年1月には、親子での外遊びの機会を促す催し「プレイパーク南相馬」を初めて開催しました。

プレイパークでは、屋外での自由な「あそび」により、子どもたちの自主性や主体性、社会性を育むことを目的とします。子どもが伸び伸びと思い切り遊べるように、禁止事項を少なくし、「自分の責任で自由に遊ぶ」ことを大切にし、自分がやりたいことを調整しながら展開していけるようにしています。

東日本大震災後、福島県内各所では、放射線への不安等から外遊びをためらわれる方も多くいました。そのせいもあってか、子どもたちが自由に外で遊ぶ経験が乏しいように感じています。経験の乏しさは、子どもの事情というより、大人の事情でもあり、地域の事情でもあります。

初回のプレイパーク南相馬は、新型コロナウイルス感染拡大により延期が続き、ようやく、12月5日に南相馬市原町区の高見公園、1月8日には南相馬市小高区のNIKOパークで実施することができました。総勢105人の親子に参加いただきました。

参加された保護者の一人は、「外だと子どもが大きな声を出しても周りの目が気にならないものですね」としみじみと話していました。また、「こんなにわけわからない遊びをしたのは初めて。楽しい!」という子ども達も見受けられました。けん玉に夢中になるおじいちゃん、子どもたちと一緒にケンケンパをするおばあちゃんの姿もあり、皆さんとても楽しんでいました。

子どもを真ん中にして、子どもだけではなく大人も遊ぶ。子守りや託児でもなく、自由な遊びの場を実現することができました。次回は3月20日。再び小高区のNIKOパークで実施する予定です。

多くの皆様のご支援により、子ども達の豊かな時間や場を作る取り組みができていると実感します。心よりお礼を申し上げます。一人ひとりの子どもたちが、安心安全に過ごすことができる環境が必要です。引き続き、皆様からのご支援をいただけましたら幸いです。 

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