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南相馬の放課後児童クラブ「錦町児童クラブ」開設からもうすぐ1年 子ども達に起きた変化の数々
2020年2月18日

2019年4月に、ハタチ基金の助成対象である、NPO法人トイボックスは、
運営するみなみそうまラーニングセンター内に放課後児童クラブ「錦町児童クラブ」を開設。
待機児童解消と、障がいの有無に関わらず子ども一人ひとりを大切にしながら丁寧な支援を可能とする複合型児童支援施設を運営してきました。

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しかし、震災から8年が経ちますが、震災後の不安定な環境が発達や心理に影響をおよぼし、学習や集団生活に困難が残る子どもたちもまだまだいます。

 

◆丁寧なサポートを通して 少しずつ取り戻し始めた心の安定 

錦町児童クラブの子ども達は、ここに通い始めて約1年が過ぎました。この間に子ども達一人ひとりが大きく成長していると、支援員として実感します。
開設して間もない頃は、宿題に集中して取り組むことができなかったり、譲り合うことが難しい子ども達が目につきました。宿題に集中できない子達には「遊びの時間が減らないようにがんばろうね」と声をかけ支援をしたり、物を譲り合えない子達にはじゃんけんで順番を決めて使うようにアドバイスをしたりしましたが、始まったばかりの頃は、なかなか状況が改善されないなと感じていました。

しかし、丁寧に根気強く取り組んでいくことで、徐々にですが宿題中の私語が減ったり、物を使う際に順番を決めて使ったりできるようになっていきました。4月と比べると、支援員が介入しないといけない場面がかなり少なくなっていると感じます。

みんなで遊ぶ時間も、4月頃は、鬼ごっこをする際、子ども達だけではルールがなかなか決められなかったため、支援員がどんな鬼ごっこにするか選択肢を出し、自分のやりたい鬼ごっこに手をあげるように声をかけてサポートしていました。

しかし、今では、意見が別れるときは子ども達が多数決をとって決めるだけでなく、少数派の遊びも多数派の遊びの前後にできるように時間を決めて遊ぶことができるようになるまで成長しました。

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◆主体的に考え、行動できるようになってきた子どもたち

さらに、子どもひとりひとりが主体的に考え、行動できるようにもなってきました。

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昨年のクリスマスパーティーの際は、司会や飾りつけなどの係を子ども達が積極的に担ってくれました。

また当初はプレゼント交換を行う予定でしたが、それについて子ども達に意見を聞いてみると、プレゼントを色々な場所に隠してお宝探しゲームにするという案に決まり、お宝探しゲームはみんな夢中になってお宝を探していました。

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(写真) 子ども達が主体となりイベントを作り上げることに

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(写真)「フルーツバスケット」も楽しみました

多くの皆様のご支援により、放課後に子ども達が有意義な時間を過ごすことができるようになっていると実感します。心よりお礼を申し上げます。

ここには、課題を抱えた子どもも多く通っています。一人ひとりの子どもが安心安全を感じながら過ごすことができ、支援員の丁寧なサポートが受けられる環境が必要です。今後ともひきつづき皆様からのご支援をいただければ幸いです。